高尿酸血症(尿酸値が高い)

 

尿酸の代謝異常が原因で起こる全身性代謝異常です。尿酸が高い人は年々増え、しかも若年化傾向にあります。
始めは症状がなくても、いずれ痛風や尿路結石、動脈硬化にもつながると言われています。

尿酸とは

プリン体(細胞の核に含まれる核酸の成分のひとつ)が体内で分解してできた最終代謝産物です。
血液中の老廃物といえるのです。
尿酸を作るのは主に肝臓ですが、
1100150mgを食事によって外からとり入れ、550600mgを体内の細胞の核酸より作っているとされています。
入れ替わるうちの
4分の3は尿として、4分の1は汗や便として排泄されます。
尿酸が作られるのは細胞が正常に活動している証拠です。
しかし、尿酸が作られ過ぎたりうまく排泄されなくなると、産生と排泄のバランスが崩れ、尿酸がどんどんたまってしまいます。
また、尿や血液に溶けにくい性質を持っています。

高尿酸血症とは

血液検査で調べた尿酸値が男女ともに7mgdl以上になると高尿酸血症と診断されます。
7mgdlを超えたら、健康診断などで定期的に測定し、8mgdlを超えたら必ず専門の医療機関を訪れて、腎臓などに異常がないかチェックするようにしてください。
タイプは原因によって次の
3つにわかれます。

 尿酸産生過剰型


 体内で過剰に尿酸が作られてしまう。主に体内の尿酸合成が多過ぎたり,プリン体を多く含む食べ物のとり過ぎによる。

  高尿酸血症の約20

 排泄低下型

  腎臓から尿酸を排泄する力が弱くなっている状態。

  約70


 混合型

  尿酸産生過剰型と排泄低下型とを合わせたタイプ。

 遺伝的に尿酸の排泄能力が低い人が、プリン体を多く含む食べ物や飲み物をとった時などに、血液中に増えた尿
酸を処理できなくなること。


また、この
3タイプ以外にも約10%の人は、ほかの病気や服用している薬が原因で、二次的に血液中の尿酸が高くなったケースです。