更年期症状とはどんなもの?

1、月経異常

更年期にはいってまず起こる症状です。しかもその異常とその発現にはつぎのような順序があります。 
1.月経周期が24日以下に短縮する。
2.不規則な出血がつづく。
3.月経周期が長くなって、稀にしか起こらなくなる。1年間月経が起こらないと、閉経診断される。


2、自律神経失調症状

自律神経失調症状でもっとも特徴的な症状はホットフラッシュの発作です。この発作は以下のように経過します。
1.まず初めに、頭に圧迫感を感じる。
2.そのうち頭が熱くなってきてそれが首や胸や背中に広がる。全身に広がる事もある。
3.その直後、頭から胸や背中にかけてものすごい量の汗がでる。


3、精紳神経症状

頭痛、興奮、めまい、頭重感、不眠、耳鳴り、記憶力低下、判断力低下、憂うつ、苛立ち、疲労感、などです。

  


4、泌尿生殖器症状

  1)尿失禁、頻尿
 
尿失禁には腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁とがあります。
腹圧性尿失禁は運動や咳により失禁するもので、原因は尿道の抵抗低下にあります。女性ホルモンの低下は尿道抵抗の低下を引き起こします。また分娩などにより骨盤底筋がもろくよわくなります。切迫性尿失禁は尿意が極めて強く、トイレまで我慢できずに失禁するもので、脳血管障害などにより、排尿に関する指令が上手く出来ないためや、女性ホルモンの欠乏による老人性尿道炎によるもので、炎症によって脳に情報を伝える神経が刺激されることによって起こります。

腹圧性尿失禁は自宅で気軽に骨盤底筋を鍛える体操をすることで治療は出来ますし、切迫性尿失禁は尿意を我慢する訓練を行う事により膀胱容量の増加が期待できます。



  2)萎縮性膣炎、性交障害
  
膣、外陰部の萎縮乾燥による性交障害