糖尿病・代謝内科

糖尿病・代謝内科 ~糖尿病への取り組み 食事療法~

カーボカウントについて

従来、糖尿病の食事療法は日本では日本糖尿病学会が推奨する「糖尿病食事療法のための食品交換表」を 使用してエネルギー(カロリー)を制限する方法が主流でした。糖尿病における血糖管理は厳しい制限が必要となります。 これは高血糖が持続することで様々な合併症を引き起こすことになるからです。  症状を悪化させないための食事療法ですが、患者様からは「カロリー計算が面倒くさい」 「油料理が食べられない」など計算や制限に対する不満の声をよくお聞きしました。 患者様の多くは「エネルギー(カロリー)の摂りすぎが血糖を上げる」と勘違いされていますが、 実は食後の急激な血糖上昇に大きな影響を与えるのはエネルギー(カロリー)ではなく「炭水化物(≒糖質)」なのです。  そこに着目して、欧米各国では10年以上前から糖尿病患者さまへの食事療法にエネルギーではなく、 炭水化物(カーボハイドレート)の摂取量を調整する「カーボカウント法」が主流となっています。 「カーボカウント法」は1型糖尿病患者様でも、2型糖尿病患者様でも利用できる食事療法で、最近は日本国内でも広まりつつあります。  炭水化物は穀類や豆類、果物、乳製品、調味料等に多く含まれますが、これらの食品には 炭水化物以外に食物繊維やビタミン・ミネラル・たんぱく質などの他の栄養素も多く含まれるため、 極端に減らすことは必要な栄養素の欠乏が生じるため好ましくありません。 「カーボカウント法」とは炭水化物量を調整し、他の栄養素もバランスよく摂取する食事療法と言えます。

「カーボカウント法」の栄養指導の内容

  • ・糖尿病の食事療法について
  • ・栄養素による血糖上昇の違いについて
  • ・カーボカウント法とは? 糖質制限食とは?
  • ・炭水化物を多く含む食品の紹介
  • ・炭水化物をほぼ含まない食品の紹介  など

他にも患者様の血糖コントロールの状況や生活スタイルに合わせて「糖質制限食」の紹介も行っています。 栄養指導を希望される場合は、主治医の指示が必要となりますので主治医へご相談ください。

栄養指導の実施日

曜日/月曜日~土曜日
受付時間/9:00~11:00  14:00~16:00