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「新たな世紀にむけて」

 

美木多高等学校教頭  奥本 隆 (旧職員)

 
 
 昭和六十年春、開校六年目の狭山高校に転

勤。二年生(五期)の担任・生指担当として

狭山での生活が始まった。この年、文化祭で

初めて模擬店が導入され、賑わっていたのが

懐かしい。

 中河内(八尾東高校)から南河内にきて、

どれだけ保守的な学校だろうと思っていたら、

生徒も先生も非常に活動的で、職員会議も当

時は若い先生達が活発に発言する等、若い学

校そのままにエネルギーが溢れていた。(・・

・そんな気がした。)

 時は流れ、九期の担任・生指部長・十六期

の学年主任を経て、計十四年もの長い間、三

階の生物準備室の住人であった。その為か、

同じ構造の美木多高校に転勤した当初はつい

三階まで上がってしまうことも度々。

 若い時、色の変わったノ―トで同じ内容の

授業をやるような教師にはなるまいと思って

いた。時の流れの中で、いつしか、批判的に

見ていた教師像に自分が近付いて(年ととも

に変化に対応しにくくなって)いることを自

覚し、愕然とすることもあった。そして、自

分が年をとるとともに、狭山高校も当初の薫

りを失い、何事につけ落ち着いた雰囲気が漂

い、活発な面が減少していった気がする。

 狭山高校には、今も昔も、生徒が勉強も部

活動もやりたいだけやれる環境(先生も保護

者も)が整っていると思う。二十周年にあた

り、自分の過ごした懐かしい時間に思いを馳

せつつ、「高校らしい高校」である狭山高校

の新たな世紀に向けた大いなる躍進を祈ろう。
 

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