新刊情報(2) (1999年11月発行)
「チャンパ 歴史・末裔・建築」
桃木至朗・樋口英夫・重枝豊
定価 2,800円+税
そこには壮麗なアンコールワットも激烈な民族闘争も ない。マイナーな東南アジア史のそのまたマイナーな地位のまま、チャンパが忘れられてきたゆえんだ。だが現代の学問は、そんなチャンパをよみがえらせる。海と森が動かす東南アジア史、そこでチャンパは主役の一人だ。商業とネットワークの世界史、そこでチャンパ史は全アジア海域に広がる。 (同書表紙カバーより) {目次} まえがきーチャンパがひらく新しい世界 新しい歴史 − 東南アジアとチャンパから ・・・・・桃木至朗 プロローグ/サーフィン文化と林邑/「インド化された国家」チャンパ/海の王者チャンパ/文明と情報
はチャンパから/ベトナムの南進とチャンパの滅亡/チャムの残光/エピローグ 末裔たちの日々 ・・・・・・樋口英夫 ベトナム/カンボジア/中国(海南島)/タイ(バンコク・バーンクルア)/マレーシア チャンパ建築史序説 ・・・・・・・重枝豊 はじめに/チャンパ建築の基本構造/チャンパ建築の分布/チャンパ建築の発展過程/ 東南アジア建築解明の鍵/ベトナムの文化遺産保存の現状 あとがき 参考文献 {著者} 桃木至朗 ももき・しろう 1955年、神奈川県生。大坂大学大学院文学研究科助教授。東洋史専攻(ベトナム史、アジア海域史) 主要著作『チャンパ王国の遺跡と文化』(共著、トヨタ財団、1994年)、 『歴史世界としての東南アジア』 (山川出版社、1996年)、『ベトナムの事典』(共編著。同朋舎、1999年)など。 樋口英夫 ひぐち・ひでお 1948年、北海道生。報道写真家。主要著作『黄金のパゴダービルマ仏教の旅』(共著、佼成出版社、 1989年)、『タイ・黄衣のゆらぎ』(共著、平河出版社、1991年)、『風景のない国・チャンパ王国』 (平河出版社、1995年)など。 重枝豊 しげえだ・ゆたか 1954年、山口県生。日本大学理工学部建築学科助手・工学博士。東南アジア建築史専攻。 主要著作『アンコールワットの魅力ークメール建築の味わい方』(彰国社、1994年) 『チャンパ王国の遺跡と文化』(共著、トヨタ財団、94年)、『チャンパ遺跡』(共著、連合出版、1997年)等 |