推定(代表)相続人チェックリスト                  2017.12
(※は,主に代表相続人(≒喪主)がすべきこと)

【生前に聞いておくべきことなど】
□※ 相続財産,その他の資産について,聞いておく(証書,通帳,登記識別情報等の所在も)。金庫の開け方も
□ 遺言を書いてもらうか決める。既にある場合はその所在を聞いておく
□ 成年後見(・保佐・補助)の要否の検討
□ 葬儀の希望について聞いておく→いい葬儀会社を決めておくことは大事
□ 万一の際,知らせて欲しい人・団体を聞いておく
□※ (仏教の場合)菩提寺について聞いておく(同じ宗教・宗派の親族の葬儀などをよくみておく)
□※ 葬儀費用(と周辺費用)の手当(被相続人の預金か,代表相続人が出すのか)
(□ エンディングノートを作ってもらうことも検討)

【まさに亡くなったとき】
□ (自宅で亡くなった場合)119番(例外的にかかりつけ医に来てもらえるときはかかりつけ医に連絡)
□ 葬儀会社に連絡
(□ (仏教の場合)菩提寺に連絡(名称を言っておけば,葬儀会社がしてくれる))
(死亡届,火葬許可状の取得も,通常,葬儀会社がしてくれる)
□※ 葬儀(通夜式,告別式,斎場での式,初七日)の主宰(葬儀会社がリードしてくれるので,それ自体あまり心配することはない。近い親族も手伝ってくれるだろう)
□※ (できれば)葬儀周辺の費用について,現金出納表を

【亡くなってから四九日くらいまで】
□ 遺言の確認
□※ まずは,基本となる資料の収集
  被相続人の除籍謄本 3通
  相続人の戸籍謄本  代表相続人のものは3通。他の相続人は1通(頼む)
  (これらは,多用し,また,相続関係を確定するためのスタートになる書面。弁護士に頼むより,ご自身でして頂いた方がスムーズ)
  また,
  被相続人の住民票除票 2通
  相続人の住民票    代表相続人のものは2通。他の相続人は1通(頼む)
□※ (被相続人が年金を受給していた場合)年金停止の届出
  詳しいことは除きますが,これ以降,書類や,上記の基本となる資料等の添付(原本還付という方法をとります)が必要になります。一つ一つやっていくしかないですが,省略できる書類などもあります。
□ 相続財産の確認
□※ (仏教の場合)四九日と(お墓での)納骨式の準備(詳細は略します)
□※ 健康保険証の返還(少しですが,お葬式代の補助が出ます。逆に,未払分の保険料の請求はきます)
□※ 「個人の連続した戸籍謄本等」を集めて相続関係を確定する(ここが少し厄介です)
□※ 「法定相続情報一覧表」の認証を受けておく(今後,なにかと便利です)
□ (遺言ない場合)遺産分割協議
□ (当該相続人による)預貯金の解約,振替

【四九日から3ヶ月以内(百か日)まで。それほど急がないことなど。通知が来たりしたら対応したらいいものも】
□ (相続の開始を知った日から3ヶ月以内)相続放棄・限定承認の検討(これは,相続財産もみて一応検討)
□※ (相続の開始があったことを知った日の翌日から4か月以内)準確定申告(代表相続人による)の要否の検討と準備
□ (不動産があれば,当該相続人による)相続登記
□ (当該相続人による)保険名義の変更
□ (保険金受取人による)保険金の請求
□ 公共料金等の自動振替の停止,変更など
□※ 住民税の支払い(代表相続人に来ますので,手当が必要です)

【急がないこと。ただ,1年以内には…】
□ (10ヶ月以内)相続税申告(各相続人)の要否の検討と準備
□ (1年以内)遺留分減殺請求の検討

 以上,チェックリストを作成しましたが,事案ごとに変容し,また,チェック事項自体についても説明を網羅することはできません。よろしければ,法的な面を含めたサポート(→ご案内はこちら)をご検討ください。

<参考文献・WEB>
・「喪主ハンドブック」(主婦の友社)
・「身近な人が亡くなったあとの手続のすべて」(自由国民社)
・「LIVING & ENDING NOTEBOOK」(コクヨ)
・「いきなり喪主!」のページ(当職の実際の体験から,遡ってチェックリストを考えたものです。お目汚しですが…)(準備中)