雑誌媒体と、評論家について
高級AV機器は、「嗜好性と価格の高い」特殊な製品です。特定少数をターゲットとする商品であるが故に、「購入以前にそれらの製品に触れる機会が少ない」ことを意味します。
そのような場合には、「専門誌の評論記事」や「インターネット」を「情報源」としがちです。
でも、考えてみて下さい。「専門誌の評論家が良い評論をすれば製品が売れる」なら、当然発売元は「良い評論を得て売り上げを伸ばしたい」と考えるでしょうし、評論家は「一銭にもならない商品を誉めるよりも、つきあいのあるメーカーの製品を誉めたい」と考えるのは、あってはならないことでありながら、陥りがちな落とし穴です。
責任を持って、製品をまじめに、きちんとテストすれば、きわめて明確に「良否を判定」することはさほど難しくありません。正確でフェアなテストの結果を踏まえて「好みがある」・「好みによる」という表現が用いられるのは納得できます。
しかし、雑誌の評論などで「大きな性能差」があるにも関わらず、良いも悪いもごちゃ混ぜにして何でもかんでも「好みによる」という一言で「ごまかしている」場合が多いように感じます。
世界的にそういう傾向はあるのですが、特に日本において「専門誌」というメディアは、あまりにも「広告主」あるいは「メーカー」の「顔色をうかがいすぎる」ように感じます。
特定の雑誌社と特定のメーカーが結びつき、その雑誌では例外なく、「トップに評価されるメーカーが同じだ」ということなど、その悪例の一部に過ぎません。もっとも顕著な例としては、「ある大手輸入代理店のオーナー(経営陣)」でありながら、かつ「著名な某評論家」は、自分の評論家としての「名声と立場」を利用して、「自社商品を誉め続け」、自分に対しての利益誘導を数十年に渡り続けているという事実すらあります。
このような行為は、例え法律に触れないとしても、商道徳上、あるいは人道上、決して許されるべきではないとお感じになられませんか?
信頼している「専門誌の論評」がでたらめだとすれば?買った製品に満足できず、「何度も買い換え」を行うことになり、「必要な製品を入手するまでに過度な支出が必要」になってしまうことでしょう。
「雑誌」はあくまでも「雑誌」であり、専門誌といえどもその例にもれず、「単なる読み物」として考える程度にとどめることをお勧めします。
雑誌や評論家が「利害関係により信用できない」からといって、「利害関係を伴わないインターネットなどの一般情報は信用できるだろう」と短絡するのは大変危険です。
インターネットというメディアは「秘匿性」が高く「愉快犯」が横行することが間々あります。わざと悪い機械を良く言ったり、著しく偏った嗜好を押しつけたり、往々にして「一部の声の大きなマニアが発する偏った意見が幅をきかせる」ことが多いようです。
アンフェアに「自分の思いこみを正当化しようとして、違うことを言う人間を徹底的に攻撃・排除しようとしてさらに偏る傾向が見られる」など、「正確な情報」を選び出すのはなかなか難しく信頼できません。
特に「一般に公開されているオーディオ向けの掲示板」では「著しく偏った発言」が「特定のマニア」によってなされているため、ほとんど信頼性がありません。ひどい場合には、「折角の楽しい趣味の会話の場を台無しにするようなことが行われている」のは非常に残念です。世間で「オーディオマニア」が肩身の狭い思いをなさるのはこういう「一部の非常識なマニア」の存在が一因だと思えるほどです。
お客様が「汗水垂らして稼がれたお金」で、お客様の「お好きな製品」を御購入なさるのに、野暮な口を挟むつもりは毛頭ありません。しかし、お客様の「購入以前の情報収集の方法」が「雑誌などの論評」や「インターネット」などにあまりにも偏りすぎていると「せっかくの代価」を「溝に捨ててしまう」ことになりかねません。
オーディオ&ビジュアル製品をお選びになるときには、雑誌や人の評価などを鵜呑みにせず「自分が買うものは自分で納得ゆくまで視聴して選ぶ」そうしないと、後々悔しい思いをなさるのは、お客様自身なのです。
「視聴」だけではどうしても選びきれない場合、「逸品館」スタッフにご相談ください。可能な限り正確かつ信頼の置ける情報をスピーディオーに提供させて頂きます。
※逸品館ではオリジナル製品に関しては、「無料視聴機貸し出しサービス」を行っています。
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