聞こえないスーパー・ウーファーの音質をテストする 10月28/29日・試聴会報告リポート 2000年10月28/29日に、逸品館3号館のメインリスニングルーム(23畳)にて、[SA−LOGIC スーパーウーファー・システム SPD−P2+SPD−W4 (ドライブアンプには、AIRBOW/TYPE1を使用)]の試聴を行いました。 使用機材 ウーファーシステム アンケートの記入方法 アンケートは、次の二つの方法でご評価いただきました。
参加者のプロフィール(赤字は女性)
使用ソフトと音質評価
A:音の広がりが格段に違う。深みが相当出てきた。 B:部屋がゆれる→家ではならせない。でもすごい迫力。いい部屋ならいいかも。 D:ボーカルがキレイ。この低音は要らない。 F:低音がすごい。部屋がゆれるような感じ。 G:部屋を揺るがす重低音。offでわからなかったが、曲全体にズーンという音が入っていることがわかった。だが、部屋が揺れすぎて必要悪に感じる。 H:低音部のインパクト性の向上、エネルギー感のさらなる増大感等、耳から受ける印象よりも体で実感できるエネルギー感の方が大きい様に思える。最初のソロ楽器の解像度感も変化した。 I:部屋の振動が気になる程ゆれたが、原音を知ってみたい。 J:低音はきこえるが、いいか悪いかはわからない。SWらしい感じがしないからいいのかも。 K:低域の周波数を測れるくらいの波動が伝わる。(空気のゆれる感じ)全体的にハッキリする感じに変わる。 L:低音が地をはうように聞こえる。中高域のぬけがよくなる。全体の明瞭度さがる。 M:低音が別に聞こえる。MB1とのバランスが悪かったと思う。(部屋とのバランスのせいらしいですが M:日本の家を考えるときっついかも) N:人の声がすばらしい。もちろん低音は、この音と聞けば手放せない。 O:広がり感は良くなったが、低音が響きすぎだ。 P:低音の量感増えるが、もっと沈んだ方がいい。ややメインスピーカーにカブってにごっている。 T:ドーーン。効果的。 U:個人的には、もともとのソースがそうなので、仕方ないですが、ちょっときつそうかな?ただ中域に及ぼす影響は良いと思います。 V:部屋を包み込む様な重低音になり好感はあるが、今の所欲しいとは思わない。 W:このセットでは少しブーミーになってしまったため、プラスマイナス0の10点ですが、本来な効果は十分である事はわかりました。 Y:会場などではよいが・・・。家では、デカすぎて、どうも・・・。という感じでそのままに表現しています。 Z:頭の上からのしかかって来る様な低音。
A:一音一音の量感、深み、解像度が格段に増してきた。 B:音に立体感がでる。良い。 D:アレマーですね。Live。良く聞こえる場所が広がる。 F:すべての音がリアルに。Liveを聞いているよう。 G:生々しさが全然違う。別の録音のように聴こえた。offではややソフトフォーカスだった打楽器、パーカッションが現実味を帯びた。シンセピアノもより明確になった。 H:大変な変化である。各楽器群の実在感、色彩感、解像度感、アタック感、リアリティー感とも大幅な向上である。他のソフトを聞いているような錯覚である。単に低音部にとどまらない。 I:太鼓の音色が違って聞こえる。ベースの低音をよく拾っている。音域の広さが良く判る。 J:タイトでスピード感が出る。 K:楽器にエネルギーが出る。空間のあいまいさも消える。 M:響き線を外したスネアの音が非常に生に近い。トライアングル?の音がするどくなったのも不明。 N:音のやくどう感が出てくる。すべての音が生き生きしてくる。 O:より自然になった。 P:ベースラインが明確になり、リズムのうねりがわかりやすくなった。 R:音に厚みが出た。 T:全体のしまりが良くなった。 U:楽器のエッジがはっきりしました。off時より、生々しくなりました。特にドラムセットのシンバルなんか・・・ V:もう少しブーミーになるかと思いました。よく締まって非常によくまとまっている感じ。 W:全体に音がカッチリとしていて聞きやすくなって音楽的になった。 X:ライブ感覚がぐっと上がった。 Y:バスドラなのか?コントラバスなのか?判りにくい。 Z:高音も良く聞こえてくるから不思議。
A:ゆったりした広がりがある。 B:ピアノの低音がよくなった。 D:矢野顕子FanはLUNAの方が良いでしょうね。(スーパーウーファーなしでも) G:声がより自然。 H:左右の音場内にピアノの清楚な響きが拡大されている。空気感さえも変化している。女性ボーカルの質感もさらに向上している。 I:アップライトピアノからグランドピアノに変わった感じ。 J:声がかわった。 K:立体感、ゆとりが生まれる。 M:心地良く聞こえる。 N:ほんとうのピアノの音がした。 O:音抜けが大変良くなった。 P:高域の抜けが良くなり音場がクリアになった。 U:Voが生々しくなった。ピアノの響きも良くなる。 W:よりすっきりとしたクリアーな音場になり非常にききやすくなった。 X:音の純度、美しさは若干あがったようだが、全体としての印象は同じ。
A:弦音の伸びがかなりでている。 B:バイオリンの音が生々しくなった。 D:ミズミズしい。 H:バイオリンのこの変化については何とも説明がつかない。多分ホールの環境成分について大変な正確性で表現しているのだろう。ホール特有の唸りともいえる。 J:うーん。 K:音色数が増える。雰囲気が感じられる音となる。 M:聞いていてだるくない。 N:バイオリンを別のものにもちかえたと思うくらいすばらしい音色になります。 O:バイオリンの音が大変なめらかになり、耳あたりが良くなった。 P:音の変化の時がより滑らかになった。ス音のうねりも出やすくなった。 R:バイオリンの音の表情がすごく出ている。 U:ビブラートがよりはっきり生々しくきこえます。奏者の呼吸がきこえるようになりました。 W:1台のバイオリンが2台になった様に変化してしまう。 X:音の美しさが際だつ。 Y:ツヤッポク聞こえます。 Z:ヴァイオリンのヴィヴラートが良く聞こえる様になった。 まとめ
B:使いこなしが難しそう。でも効果は大きい。 F:効果大。 J:すごい。 K:全体の輪郭がハッキリし、空間が整理される。生々しくなる。低域が増えるだけではなく空間が K:クッキリするのが特徴。とても効果があるSuperWooferでした。 L:スーパーウーファーの効果は、他の製品の買い換えではムリ。その効果はすごい。でも高価。 M:ウーハー=低音を大きくする、の考えが変わった。低音の出てくるCDにはあまり向かないのかも。しかし、大きいので部屋にはおけないなぁ・・・ N:すべてのソフトで音量は別にして、これくらいの低音はほしいはずです。ですが私はからだに感じる低音がほしい。(ツィーターをかえても低音がかわる)オーディオは楽しいです。 P:ウーファーにより音がクリアになる。ただし、ソースにより効き方が変わるので、よく吟味して使うべきかと思う。 Q:無ければ無いで非常にいい音ですが、このスーパーウーファーの音を聞いてしまうとやはり欲しくなる。 Q:自然なつながり、音楽がいきいきとする。 U:CLT−2と同様、スーパーウーファーも全体域に影響をかなり及ぼすことがよく判りました。 W:場所さえ許せばこれは付けないと損かもしれません。 Z:吸音の仕方やスピーカーの置き方が難しそう。 なぜ低音が出ないはずのバイオリンのソロ演奏でこれほど評価が高いのか?それは、私達の体が「ホールでは楽器の残響の差音が発生する(音階が変わるときに生じる低周波のうなりがホールのエコーにより生じる)」ことを覚えているからなのです。 SA-Logicのスーパーウーファーから発せられる「正確無比な超低音」が、私達にその小さなうなりの再現を体感させた結果、バイオリン演奏の「ホール感」がまるで違って感じられたのです。 私達の聴覚は「低音」や「高音」を分けて聴いているのではありません。例えば、「甘み」が隠し味の「塩味」で変わって感じられるように、「あらゆる音のバランスを瞬時に感じ」ながら、私達は「音を聴いて」いますから、スーパーウーファーで高音が変わり、CLT−2で低音が変わるのは、人間の感覚からすれば「ごく当たり前」の出来事なのです。 物理的な周波数測定データーを過信して、得るところは何もありません。大切なのは「私達の聴覚の生理」と「音響データー」がどのように結びつくかという考察です。次世代のオーディオ開発は「人間の感性」をどのように「データー」として取り入れ、「聞こえる音質の改善を実現できるか」それを知ることから始まるのです。 11月25/26日・第2回・試聴会報告リポート 上記と同じ機材と同じ方法で、2回目の試聴会を実施しました。 ◆試聴会に参加していただいたお客様のプロフィール
◆得点による評価
◆コメントによる評価
D:ONと比較すると、スカスカに聴こえるなあ。どっちが正しいんだろ?
B:音の重心が下がった。 D:すごいっ。(録音のせいか低音は不自然だけど)、「演奏」が聴けるようになった。 F:高低の落差、メリハリがつき良くなった。が、重低音域は少しやり過ぎ?重低音域を除いてそれ以外は向上。 G:効果大!サウンドトラックはピッタシ。 H:OFFで感じる、音の飛び方の弱さが大体解消。低音は、aに比べると「大人」という感じ。活発さはないが、より沈着で静か。 J:高音の響き伸びが増している。自然さはそのままパワフルというより深みのある低音。 L:高音が上に舞い上がる感じ。低域のスーパーウーファーで空気の振動が感じられる。 M:低音が地を這い、揺るがすのはもちろんですが、リコーダーの音が、より生々しくなっていた。中高音をふくめて音楽空間の広がりが、より奥ゆきを増した。 N:音にふくらみが出てきた。エコーが奥のかなたへスーッと消えていくよう。 O:更に深みと奥行きが出たが、音楽としてはどちらが上とは言い切れないのでは? P:自然さを損なわないながら、迫力の低音。ボーカルがよりはっきりした。臨場感が圧倒的に増した。 Q:ズシッとした低音になるが、嫌みな感じはない。 R:中高域の明りょう度が増した気がしたが、不思議だ。低音はものすごいが、こんなすさまじい低音はいらない。 S:声のしなやかさ、低音の量感が増した(但し、ややぼやけた) T:低音が力強くなり高音もよりクリアーになった。音の数が増えた。
P:音に立体感がある。 S:それがどうしたーっという感じ
B:ハギレの良い音になった。 D:最初の出だしから全然違う。生音に近くなった気がする。超低域の情報って大切なんですね。 E:音に深みがでてきた。 F:ドラムがメインの曲で、こんなにレンジが広くなれば良し、ドラマーさんはうれしいでしょう。 G:土台のしっかりした好ましいサウンドバランスになるのでは。 H:全てがよりリアルで鮮やか。というより、OFFではあまりに平坦な音で聞いていられない。これは必須。 I:場の雰囲気が出る。 J:パーカッションのらしさがよく出ている。全体に非常に聴きやすくなった。空間感の違いかなあ? L:ドラムスのタムの音が落ちつく。ベースラインがしっかり聴こえる。 M:空間のスケールが拡大。そして各との楽器のニュアンスがより生々しく説得力をもって聞こえる。 N:ドラムスなどのタイミングが違って聞こえる。演奏にノリが出てきた。ハイハットの音も落ちついてきた。 O:低音はもちろん高音までこんなに音が変わるとは。 P:シャカシャしていた高音が存在を与えられたように変わった。宙でなっていた音が地面に根ざしたところから鳴るようになったかのよう。低音のボリューム感と、臨場感が増し、一音一音が明瞭になった。 R:高域も含め、全体に厚みが増し、より音楽らしくなるが、この低音はぼくの体にはやや不快だ。 S:音の輪郭がよくなり、(ハイの伸びが全く違う)よりリズミックで演奏がずっとうまくなったよう。 T:リアル感が増えた。広がりも良くなった。力強さも増した。
D:すごい良い音なんだけど・・・。演奏も良いんだけど、ピアノの音色がほんのちょっぴり不自然な気がする。
D:すごい自然になった。 E:目の前で歌っているような感じがして、とてもよかった。 H:OFFでもなかなか良いのだが、ピアノ倍音が少しもやつくのが気になった。しかしこれが(全く話がうまく運んで恐くなるのだが)完全に拭消される。声も潤いが出て抑揚がしっかりする。 I:場の雰囲気が出る。 J:自然さがよく出ている。気持ち良くて眠くなってしまった。 L:スーパーウーファーOFFだとさみしく感じられる(ONの後で聴くと) M:スーパーウーファーにより空間を拡げると各々の声や楽器が、その空間をめいいっぱい使って鳴る。運動場を拡げると子供はより伸び伸びあそぶ感じ。 N:のどや体が共鳴して声が出ている感じがする。ピアノの持続音も安定してくる。 O:ヴォーカルに生々しさが少し増したか? P:ピアノが浮き上がった。声の存在感が増した。吐息がよりはっきりとする。ピアノがすみわたっている。LUNA+ウーファーで聞いてみたい。 R:肉がついて厚みが増し、ピアノはより深々とした表現に。ホッとする。素晴らしい。 S:しなやかさがまし、(ハイの伸び)ややウェットな音になった。すばらしい! T:声につやが出た。やわらかな音で耳触りが良くなった。
D:これはこれで良い演奏。 O:安いバイオリンを下手な人が弾いてる感じ。 S:わるくない(ややかすれる)
B:聞きやすい感じになった。 D:演奏のコントラストが全然違う。 E:音の静けさがつたわった。 F:メリハリ、ツヤツヤ感向上。 H:音に艶と粘りが出る。芯のある強い音。 I:ヴァイオリンがふくよかになった。場の雰囲気がでる。なるほど。 J:単音の時の音の広がりが全く違う。重音での差が判別しにくい。 L:正直いってあまり違いが感じられない(バイオリンの音になじみがうすいので)しかし音が前に出てくる感じはある。 M:これもやはり、ウーハによって空間を拡げてやると、その中で、各楽器が伸び伸びなりニュアンスがます。そんな感じがします。 N:音がホールに広がっていく様子がよりハッキリする。弓さばきもみえてくるような感じ。 O:高価なバイオリンを、上手な人が弾いてる感じ。ツヤ、深みが違う。 P:バイオリンの音が縦に広がったように聞こえる。音がぼやっとした意味ではなく、存在が縦に大きくなったような。音が伸びていく。 Q:音に滑らかさと、立体感が出る。 R:肉厚になり、表現力も増す。リラックスできる。ただし、このCDの演奏は、効果が分かりやすいもののように思われる。他のバイオリン演奏ではどの程度変わるのだろうか? S:スーパートゥイーターを入れたのかとしなやかさ、ふくらみ、ハイエンドの伸びが全くちがう。(このCDのVnはいい。本当にCDでVnのいい録音は少ない。本ERATOのヨランタスークラはさすがである。ヒラリーハーンをスカウトして下さい。) T:音の広がりが大変良い。生のバイオリンの音がするようだ。音にのびが有る。 まとめ
A:悪くはない。 B:スーパーウーファーは必須のものであると実感した。 D:演奏のコントラストが全然変わってしまいますね。私にとって、聞こえない低音による効果の方がショックでした。 E:音のメリハリが出てとても良かった。 F:効果はわかりました。ただ、スーパーウーファーなしで(完全2ch)で同様の音にならないですか?今は無理でも将来的にとか。 H:これは欲しい!自分のシステムで感じる不満が目の前で解消されていくのを見て感じました。 J:全体的な広がり、自然さがよく出るようになった。ただ、ルームアコースティックにかなり左右されるように思うが。 K:一つ一つの音が、心地良くなり、大変聴きやすくなりました。 M:MB−1にスーパーウーファーは不必要かと思いましたが、えらい誤解でした。ぼくのヤマハのYST−1000ではこうならなんですけども・・・。オーディオ・フィジック・ルナも試して欲しかったです。 N:最後のバイオリンで一番違いを感じた。音が空間にとけてゆく様子や、演奏者の動きまでも感じてしまう。 O:無いよりあった方がいい。あとはコストの問題と思います。 P:欲しいのですが高いので手がでないです。入門用の低価格な、ウーファーをだして下さい。 R:確かに素晴らしいが、何十万ものお金を使ってまで手に入れようとは思わない。 S:認識を新たにした。スーパーウーファーはスーパートゥイーターだなんて! |
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