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PMCROGO

PMCスピーカーの試聴記事に進む前に、PMCという会社とその製品の特徴についてカタログ抜粋文章を掲載しましたので、ご参考になさっていただければ幸いです。

PMC社概要

PMC (The Professional Monitor Company)は、プロフェショナルモニタリングにふさわしいラウドスピーカーを作ろうという考えのもとに、エイドリアン・ローダーとピー夕ー・トーマスの2人のエンジニアによって1990年に設立されました。現在は、エイドリアンが販売を、ピーターがR&Dの分野を担当しており、ロンドン郊外に40,000u以上の社屋を構えています。

 まず彼等は、スピーカーを開発するに当たり、人の声を正確に再現できるということを基本軸に、リスナーが座っていても立っていても、またコンソールの端にいたとしても、しっかりとしたステレオパフォーマンスを得られることを最重要課題としました。また、それに加えて高い次元での正確な低域再現能力、よりローレンジへの拡大を目指しながら、キャビネットサイズをコンパクトにまとめることを目標としました。

この設計ポリシーの元に、PMCは最初のスピーカーBB5を完成させ、そこから会社をスタートさせたのです。

輸入代理店の説明によれば、現在主要なスタジオの70%で[PMC]が使用されていて、大ヒットした「タイタニック」の映画音楽を担当したスタジオでは、[PMC]をマルチ駆動したモニターが使用されていたそうです。

トランスミッション

Transmission Line

サイズの極めて小さなキャビネットで低域を限りなく下まで伸ばしてほしい、という要望をPMCが検討した結果、バスレフ型でも密閉型でも実現不可能、という結論に達してしまいました。そこでそれを可能にしたのが、PMCの特徴の1つであるトランスミッションラインです。

左に描かれているのは、トランスミッションライン式キャビネットの既念図です。ユニットはテーパ一型の長い音道の先にマウントされており、キャビネットの中は吸音材で充填されています。

まず、スピーカーの振動板が動くことによりキャビネット内の空気が圧縮され、その反作用として振動板を前に押し出そうとする動作を行いますが、キャビネット内の吸音材が中低城の流れを吸収し、振動板を押し出す力を半減させます。しかし、超低城は内部の吸音材では吸収されす、結局ローエンドだけが音道の終端のボートからピストン式に拡散されます。この理論によって、超低域までの再現が可能になりました。

BB5に関してはこの方式により、17Hz以下までレスポンスが伸びているのです。

トランスミッションラインにも欠点はあります。それは設計するのに時間がかかり、なおかつ製造コストがかかる、という点です。しかし、それらを大きく補っても余る利点が、カラーレーションが少なく、低域の伸びが良く、さらに振動板の制御能力が上がるために最大出力レベルが大きくとれる、ということです。そのため、同じレベルの低域パフォーマンスなら、口径の小さいドライバーで再現できるのです。

PMCのスピーカーシステムはこの方式を基本としており、大型のBB5に限らず小型モデルに至るまで、忠実に低域を再現できる能力を持っています。

試聴結果レポート

MB1-01.jpg (69346 バイト)PMC/MB1 (ブラックアッシュ・ウォールナット仕上げ) ¥1,680,000(Pair) 生産完了

MB1ラウドスピーカーは、ナレーションから音楽のレコーディング、マスタリング、そしてMAスタジオまで幅広いアプリケーションに適したラウドスピーカーです。BB5のクオリティを中規模の部屋に提供するために開発されており、BB5のイメージをそのまま引き継いでいます。

低域ユニットには、BB5と同様のラジアルドライバーを使っていますが、エンクロージャーがBB5より一回り小さくなっているため、BB5では直径380 mmであるのに対して、MB1では310mmのものを使用しています。それでも、ユニットのコンセプトはBB5と共通しており、中域.高域のユニットに関してはBB5と全く同じです。もちろんトランスミッションライン方式を採用して、低域の充実を図っています。

アクティブタイプとパッシブタイプの2機種に加え、アクティブタイプにはXBDユニット付も用意しています。使用しているクロスオーバーは、いずれもBB5で使っているものと全く同じです。ワイヤリングもBB5と同様トライワイヤリングに対応しており、NL4スピコンを3つ装備しています。エンクロージャーの材質も同じです。

使用機材

トランスポート:ESOTERIC/P−0

DAC:dCS/エルガー AIRBOW/DAC−1A

AMP:ML/380SL+LUX/B10 AIRBOW/TYPE1

どの組み合わせでも感じるのは、低域ユニットのリニアリティーの高さ、反応の早さです。おそらく、非常に強固な補強リブで位置決めされたユニットがまったくよけいな動きをしないことと、トランスミッションライン方式による低域の遅れ、位相乱れのなさがなせる技だと思います。

今までの私の経験では、これほど反応の早い中低域のドライブはパッシブ方式では聴いたことがありません。アクティブ(マルチアンプ駆動)ならまだしも、パッシブでこれだけの低域再現能力を実現できた実力は、称賛に値すべきです。

同様のイギリス製スタジオモニターに、B&W/801・ATC/SCM−100SLなどがありますが、低域の歪みの少なさでは圧倒的にPMCに分があります。というよりも、これを聴けばB&W・ATCの低域は「遅い/緩い」と感じざるを得ないほどのハイパフォーマンスを実現しています。

中高域は、IB1Sと比較しても更に細やかで、上品な色気があります。また、スコーカーがややバッフルより奥に設置されていますが、この段差が「ある種のショートホーン」の役割を果たしているらしく、ホーンスピーカーのように音が「ぐんぐん前に」でてきます。

ホーン型のダイナミックさと定位の良さ、ドーム型の扱い易さと広がり感を見事に両立させています。久しぶりに「音を浴びる快感」を味わうことが出来、忘れかけていたオーディオの楽しさを思い出しました。

アルテックの明るいからっとした開放感と、JBLの押しだし感と腰の強さを両立させ、それにタンノイの品の良さを加えたらMB-1になるといっても誉めすぎではないでしょう。

とにかくジャンルをえらばず、音楽に浸らせてくれます。スピーカーの存在やオーディオ機器の存在がかき消えてしまいます。文句なく現在最高の音楽モニタースピーカーでしょう。しかも、この価格は実力の1/2〜1/3程度でしかありません。

使いこなしで、気をつけていただきたいのは床からスピーカーを最低でも30p、できれば45pは上げて設置して欲しいと思います。この注意はIB1Sにも共通します。

いくら誉めても、誉めすぎではなく、あえて絶対と言い切れる自信を持ってお薦めできるのがMB−1です。

PMC/IB1S(スプレーブラック仕上げ)  ¥989,000(Pair)

外観

上面

入力端子

B&W/802S3 vs PMC/IB1S

キャビネットの奥行きの違い

トライワイヤリング対応

IB1Sは、PMCの新しい3-Wayミッドフィールドタイプのモニタースピーカーです。

IB1Sには、250 mmの平面ウーファーと、BB5と同等の中城・高域ユニットが、トランスミッションラインエンクロージャーにマウントされています。この平面ウーファーは新設計のハイパワー対応フラットポジションドライバーで、ダイアフラムはカーボンファイバーとNomexハ二力ムを組み合わせた頑丈な構造をしており、これを75mmボイスコイルでドライブします。このベースドライバーのマグネットギャップに用いられているFerrofluidが、温度上昇時の
安定性とダイナミックパワーのコンブレッションを制御します。

大音量でもリニアなバランスと、PMCの全モデルに共通した、低歪率で広く奥行のあるベースパフォーマンスを実現しています。24dB/oct・クロスオーバーネットワークがこれらのユニットを統括しており、全周波数帯城においてフラットになるよう制御されています。

オリジナルの大型ポートラジエーターにより、システムの周波数特性は25Hzの低域まで伸び、同時にドライバー制御およびダイナミクスが改善されているので、いかなるレベルにおいても安定したモニターバランスが得られます。エンクロージャーには特に厚みのあるMDFを使い、さらに内部にパーティションと支柱を設けることで、ホディの強化を計っています。

音質レポート

使用機材
トランスポート:CEC/TL−5100.Super
DAC:AIRBOW/DAC−1A
AMP:AIRBOW/TYPE1

このスピーカーには正直言って驚きました。一体どこに? その音の精密さにです。定位感=広がり感・驚くべき解像度・各ユニットの帯域バランスと位相の整合性。パッシブスピーカーでここまでの精密さを実現できるとは、ちょっとしたカルチャーショックでした。さすが、プロの手腕。

私が自作を始め、最終的にAIROBOWというブランドを樹立するにいたったのは、「信頼できる製品がなかった」事が一番大きな理由ですが、同時に「自分で試してみなければ本当のことは解らない」、お客様の信頼に応える製品のテストをするためには、どうしてもすべてを試しておく必要があると感じたからです。そういう自作というプロセスを通じ、原音と再生音=オーディオとの関わりについて深く知識を得たことは、「音と音楽」のページに掲載させていただきました。

巷の風評や雑誌などでよいと言われるさまざまな方式をテストして感じたのは、「オーディオにおける真の新技術」などほとんど存在しないのではないだろうかという疑問です。○○方式などと呼ばれる技術は、そのほとんどがすでにテストされ文献となっているのです。

ラジオ技術やMJ誌、さまざまなカタログなどで「○○方式」と呼ばれている技術もそこからヒントを得たか、技術者の勉強不足で自分が初めてだと思いこんでいるか、そのどちらかの場合が多いのです。そして、さらに良くないことに「彼等はある程度の売名が終わると、そそくさと次の売名行為に手を染めてしまう」のです。目先の変化にとらわれず本質を追究する姿勢、すなわち「ひとつの技術を徹底的に追及する姿勢」なくしては「真の技術の進歩」などあり得ないはずです。

しかし、PMCのモニタースピーカーに投入されている技術・テクニックはとうてい一朝一夕には、まねなどできそうにない高度なノウハウと時間によって培われたものであることは「その再生音」が物語っています。私が、現時点のレベルでは作れない唯一のスピーカーであるかも知れません。そういう、「真の技術」になら「納得できる限りのお金を払っても構わない」というのも私の姿勢ですが、PMCは私の心を動かした数少ない製品のひとつとなりました。

つまらない前置きはこれくらいにして、音質レポートを続けましょう。

IB1Sの最も大きな特徴は、「その音の精密さ」にありますが、これはMB1とまったく同等の資質を持つとお考えいただいて差し支えありません。実際にはどのようにきこえるかと言えば、「箱鳴きが少なくモニターとして精度の高いB&W/802S3」ですら、このスピーカを聴いた直後に同じソフトを再生すれば、「音の緩い普通のスピーカー」にしか聞こえないほどなのです。

今まで聴いたどのスピーカーよりも「音の立ち上がりが早く、切れ込みが鋭い音」です。しかし、ユニットの動きとエンクロージャーの共鳴音(箱鳴き)が厳しくチェックされているため、「音に不要な輪郭が一切つかない」のです。
この不要な色づけのなさは「タイタニック・サウンドトラックの15曲目」を再生したときに、曲の流れと共に音像空間が大きくなったり小さくなったりしているのが完璧に再現される事で解りますし、「ショーム?」らしき、リードパイプを一生懸命プレーヤーがコントロールしている様子が克明に描き出されます。802S3も尊敬に値すべき素晴らしいスピーカーですが、PMCほど「そこまで細かく」は再生しきれません。

低音も「カタログデーターの25Hz」は紛れもない有効範囲です。ATC/SCM−100SLと比較してもIB1Sの低域再現能力が優っています。

4344MK2と比べて同等のレンジがありますが、同じソフトを4344MK2で再生しても、「低音はボーボー」という音にしか聞こえない部分も、IB1Sなら「ブッブッブッ」という断続音に再生されます。これは、低音のユニットとエンクロージャーの共鳴(箱鳴き)が完全にコントロールされて初めて得られる低音です。素早く動き、無駄な音を出さず素早く止まる。その簡単なことを、これほど精密に実現した手腕は凄いの一語に尽きるのです。
ネットワークは通常あまり使われない24dB/octが使われています。その長所として、「精密な整合性を持って各帯域がつながること」があげられますが、同時に「音が重くなる・冷たくなる」などの短所がないとはいえません。しかし、その「精密さ」と「解像度の高さ(恐ろしいほど細かな音が聴きとれます)」がそれを補って余りあるはずです。

もっと良い音をこのスピーカーから引き出したくて「アンプ」・「CD」「フォノイコライザー」をあわてて改良してしまいましたが、このように従来の装置の「いたらない点」を見せてくれる。それこそ「モニター」の本領発揮と言うべきなのでしょう。

しかし、これはあくまでもプロ用のモニターです。歪みの大きい増幅系で未熟な音楽を再生すれば「そのあら探し」に終始しているのでは?と感じるほど無駄な色気などまったく求められない厳しさを合わせ持っています。

設置は、「MB−1」・「IB1S」共に床から40−50Cm程度持ち上げて下さい。なぜなら、位相管理が優れているため音像はツィーターとスコーカーの間(中点)に結ばれますから、その中点が耳の高さとなるような設置がベストなのです。通常のスピーカーのように床から持ち上げないで聴くなら、リスニングポイントは床に直に座った状態(胡座座り)がベストポジションになります。

残念ながら、このモニターに見合うだけの精度で録音された現代音楽は、それほど多くないと感じるのが正直なところです。逆に、現代音楽でもタイタニックのサウンドトラックのように高度な機材を用いて細心の注意を払って作製された(コストの掛かった音楽)はもちろんのこと、シャンドール・ベーグ楽団のモーツァルトなど「歴史に残るほどの名演奏」であれば、例え音源が古くても、「そのため息が出るほど高精度で細密な音楽の構造」を見事に再現してくれるのです。

誰にでもやたらお薦めできるスピーカーではありません。音楽を「好き嫌い」ではなく「善し悪し」でも聞き分けられて、その「開発コンセプトを正しく理解」することができるなら、「これほど信頼できるモニタースピーカーは他にはないと断言」しても構いません。久しぶりに「骨のある音を出す製品」に出会えて幸せでした。音質を考えれば、¥989,000(ペア)の価格もとても安いと感じられます。おおいに、「刺激」を受けました。もちろん「店頭デモ用機」を含めて、即時大量に発注したのはいうまでもないことです。

wpeC.jpg (11576 バイト)

PMC TB1SM (スプレーブラック仕上げ) 標準価格 168,000円(生産完了)

あえてダイナミックレンジや再生帯域を欲張らず「質の高さ」を追求した音作り。楽器のメーカーやチューニング、演奏の癖が手に取るように判別できます。正確無比なプロフェッショナル・サウンド。玄人好みの音質が好ましい製品です。すごく売れました。

H400×W200×D300o 8.5s

防磁タイプ 小型スピーカー PMC TB1SM
70mmのウファーと、25mmのハード・ドームツィターを採用したPMCの末っ子モデルです。

精密な位相管理は、このスピーカーにも引き継がれています。そのため「定位」は抜群です。しかし、若干「色気」に欠けすぎる嫌いがあるように感じました。このクラスのスピーカーには「入門用」としてもう少しフレンドリー・遊び心のある音も求めたいのです。このスピーカーの音を聴いて「色気がなくつまらない音だから失格」という烙印を押してしまう人もいると思いますが、その場合、責任はPMCのスピーカーにあるのではなく、「その製品のコンセプト、良さをまだ理解できる段階」ではないかも知れないのです。
音楽に確固たる「芸術的側面」があることを知らねば、このスピーカーの持つ厳しさを理解できないでしょう。
しかし、このクラスの製品に「そこまでの厳しさを求める」ユーザーはそう多くないはずですから、このクラスならより「心地よく音楽を再現する」、ウィーンアコースティック/S−1を推薦したいと思います。

ただし、純粋なモニターとして、あるいは「定位が非常に重要とされるdts/THXなどのAV用途(ホームシアター)」には最高の逸品になるでしょう。
「一聴の価値」はあるスピーカーですから、どこかで見かけれらたら決して素通りなどせず、是非一度は聴いてみて下さい。そこには「手抜きのない確固たるプロの信念」が聴きとれるでしょう。

クリックすると試聴会のアンケート結果を閲覧できます →  MB−1 ・ FB−1

 

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