CLT-2 Cryo
波動ツィーターの原理 コンサート会場でシンフォニーを聴いているとき、小さなトライアングルが他の楽器の音に埋もれずハッキリ聞こえることを疑問に感じたことはありませんか? 身近な音にも同じような例は沢山あります。「風鈴」や「虫の声」などはそれにあたりますが、ではなぜ「小さな楽器から発生する音」が「大きな楽器の音」と同じように、あるいはそれらよりもハッキリと聞こえるのでしょう? その秘密は、「音の立ち上がりの鋭さ=空気の圧力の高さ」にあるのです。 トライアングルから音が出る様子を例にあげて説明しましょう。トライアングルは「剛性の高い金属同士」を打ち付け「音」を出しています。音が発生する瞬間をスローモーションで解析すれば、まず打ち付けられた金属の表面に「小刻みで素早い振動」が発生し、次の瞬間その振動が「金属の内部を音速よりもずっと速い速度」で波が広がるように伝わって、瞬時にトライアングルの表面全体が「小刻みで素早い振動」を始めます。この時「トライアングルに接している空気」が「剛性の高い金属表面の振動により素早く強力に圧縮」され「圧力の高い=鋭い波形」の音波を発生するのです。この「圧力の高い空気の波(鋭い音)」が私達に届いたとき「他の圧力の低い楽器の音」よりも優先的に、「ハッキリした音」として聞こえるのです。「ハッキリした音」の正体は「全体としてのエネルギーの大きさ」ではなく、「単位時間あたりのエネルギーの大きさ」つまり、「空気の圧力の高さ(鋭さ)」なのです。 トライアングルのみならず、バイオリンなどの弦楽器やシンバルなどの打楽器から「高い音」や「鋭い音」が発生する時、楽器の発音体はほとんど例外なく表面が波打つように振動する「波動モーション」で運動しています。この「剛性の高い発音体が高速で振動する波動モーション」により空気は強く圧縮され、「鋭い音(アタック)」を生みだしているのですが、現在主流の「オーディオ機器の高音発生装置=ツィーター」のように剛性の低い薄い膜を「ピストンモーション」で往復運動させるだけでは「空気を十分に圧縮」出来ず、双方の「圧縮力(圧縮率)」の違いが「楽器の生の音」と「スピーカーの音」の大きな違いをもたらし、スピーカーの音が弱々しい原因となっていると考えられるのです。 この従来のスピーカーの欠点を補うため、 CLT-2は楽器と同じ「圧力の高い音波」を作りだす装置として考案されました。CLT-2は剛性が高く不快な共振音を発生しない「カーボン・パネル」を発音体に使用し「イギリス・NXT社特許」のライセンス供与を受けた[NXT方式]により「コントロールされた最適な高速分割共振モード」でパネルを駆動、「楽器に非常に近い原理で音波を発生」する画期的な「補助ツィーター」なのです。 CLT-2は従来の方式のスピーカーでは再現することの出来なかった「圧力の高い音波」を発生すると同時に、内蔵されたネットワークが付け足そうとするスピーカーと「重なる音域」を効果的にカットするように設計されています。そのため、面倒なネットワークの調整や音量調整を一切必要とせずに、それまでのお使いのスピーカーにCLT-2を並列接続して付け加えて頂くだけで再現できなかった「生の楽器に近い自然な音」をお楽しみいただけます。 CLT−2の電気的な特徴
CLT−2の音質的な特徴
CLT−1からCLT−2の変更点
CLT−2の接続方法 このツィーターにはネットワークが組み込まれています。ご使用中のスピーカーの入力端子(アンプからのケーブルを接続する端子)より、接続ケーブル(付属していません。オーディオ用のスピーカーケーブルをお使い下さい)を伸ばして、CLT-2の入力端子と接続してください。(電気的には並列接続になります)
※補助ツィーターとして設計されていますので、単体ツィーターとしての使用は出来ません。必ずスピーカーシステムと組み合わせて、同時に使用してください。 CLT−2の標準的な設置方法
別売り品の「レーザーセッター」を使うなどして、左右のスピーカーの位置関係を調整し、正確なステレオイメージが得られている場合には、CLT-2の数oの前後位置のずれが音場の広がりや低音の濁り、高音の鋭さに大きな影響を与える場合があります。 CLT-2をご使用になっても十分な効果が得られないと感じられる場合は、次のような方法で微調整を行えば、最良の効果を得ることが出来ます。
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この調整を左右別々に行い、位置調整後のCLT-2の位置が左右でほとんど同じになっていることを確認し、もし左右で位置が大きく違うようなら作業をやり直してください CLT-2(CLT-1)専用カーボンフェルト ¥6,500(税別) ![]() カーボンフェルト / (A・左)24p×23p×2枚 / (B・右)4p×5p×2枚
すべての調整が終了し CLT-2(CLT-1)の位置が決まったなら、付属のカーボンフェルト(A)の切り込みを確認して、切り込みが後ろになるようにCLT-2(CLT-1)の前側から底板の上部を覆うようにカーボンフェルト(A)を設置してください。2)次にカーボンフェルト( B)をCLT-2(CLT-1)<首/ネック>部分の前側に立てかけるように設置してください。この写真では分かりやすくするためにカーボンフェルト(A)は取り外しています。3)( A)・(B)のカーボンフェルトを設置し終わったら完成です。「カーボン・フェルト」には次のような危険性があります。
*****電気回路への危険性について*****
───────────────────────────────────────── 波動ツィーター[CLT-1]及び[CLT-2」に使用する吸音材として、ヒヤリング結果が良好なカーボンフェルトを採用いたしましたが、採用後にカーボンフェルトに添付された取り扱いの注意事項より上記のような危険性があることが判明いたしました。 我々のテストでの使用に際しましては、それほど大きな危険を感じるには至りませんでしたが、特にカーボンフェルトを露出した状態で吸音材として使用する場合には、上記の警告をよくお読みいただきお客様自身の判断にてご使用の可否をご決定下さいますようお願い申しあげます。 (株)逸品館 CLT−1バージョンアップキットについて |
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