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私たちの訴えと取組み
「六ヶ所村ラプソディーを上映する会」in阪南中央病院 より

活動報告
「福井県へ要望書提出に同行」  (2009.7.7)

@プルサーマルでできる使用済みMOX燃料の処理の具体的な方策について 国や関西電力が公的な場で県民等に説明するよう求めて下さい。

A少なくとも使用済みMOX燃料の処理方策が具体的に明らかになるまでは プルサーマル実施を認めないで下さい。


上記の要望を掲げ、7月7日に市民団体と共に六ラプの会から2名が県庁へ行きました。要望書の読み上げ・提出は若い女性が行い、この問題が広がっているとアピールしました。

相手は福井県原子力安全対策課課長でした。

要望@の回答では「具体的な処理方策がまとまった段階」で県は説明をするよう求めると言いました。いつまとまるのか、状況が変わりつつある現在では結局まとまらない可能性もある処理方策です。その時にはすでにMOX燃料が高浜原発に装荷されているかもしれません。しかし、県は国を信じています。国の原子力関係の委員ですら「モラトリアム(一時凍結)」を考えてはどうかと言い出しているのにも関わらず、です。

 使用済みMOX燃料の処理方策の検討開始の時期は原子力政策大綱(2005年閣議決定あり)で「再処理工場の運転実績、高速増殖炉及び再処理技術に関する研究開発の進捗状況、…踏まえて2010年頃から検討を開始する」と書かれています。県は2010年頃から検討を開始する準備がされていると信じているのです。しかし、5月18日の国との交渉でその準備の中間報告書(今年の3月に最終報告が出される予定だった)すら出されていないことが明らかになりました。さらに、原子力立国計画(2006年資源エネ庁)に「2045年頃に第二再処理工場の操業を開始し」とありますが、第二再処理工場を建設するかどうかすらも決まっていないとわかったのです。
 
 これらの事実を伝えると、県は国から基本は再処理して再利用するという回答をもらっているそうだ。これから県は国に確認することとなりました。

要望Aに関しては、それまでの根拠から永久に使用済みMOX燃料が県内に置かれることはないので処理方策が決まるまでプルサーマルを延期する考えはないという回答でした。

 使用済みMOX燃料は、今までの使用済み燃料よりさらに管理が大変です。プルトニウム入りで発熱量が大きいため、10年後の使用済みウラン燃料並みに冷えるには約100年もかかります。

 6月16日、21名の国会議員(民主・社民・無所属)が「MOX装荷延期」の意見書を経産大臣に提出しました。7月に入り原子力政策大綱の改定が先送りされることにもなりました。そして「プルサーマル5年延期」という報道の中、玄海原発が早ければ今年10月頃、伊方・浜岡そして福井県高浜原発は来年プルサーマルが実施される予定です。

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(2009年8月6日)
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