学習会報告
「東海村JCO臨界事故の被曝とその後の裁判について」B
●大泉昭一、恵子夫妻の裁判
*刑事訴訟:JCOの違法操業を訴えた刑事訴訟
健康被害は問題にされない
業務上過失致死罪と原子炉等規制法違反罪
などに問われた6人の被告とJCO社
結果⇒JCO社は罪を認めて終了
*民事訴訟(健康被害裁判):大泉夫妻が健康被害を訴えて提訴
(大泉夫妻は事故現場から僅か120mの場所にいた)
JCOと被害住民の交渉
…「事故と100%相当の因果関係を記載した医師の診断書を持って来い」
「PTSDではダメだ」
JCOは営業被害などの一部は認める。
しかし、健康被害に関しては一切認めない。
⇒2002年9月3日に水戸地裁に提訴 被告はJCOと住友金属鉱山(親会社)
【昭一さん】
JCO臨界事故前、持病である皮膚病が回復傾向にあった。
JCO臨界事故後、皮膚病悪化した。
その原因はJCO臨界事故によるものだと訴える裁判
*証人に立たれている佐藤医師(皮膚科)から、過去の膨大なカルテを検証した結果、
昭一さんの皮膚病(紅皮症)悪化の原因は
JCO事故による放射線によるものだとの説明も加えられました。
【恵子さん】
JCO臨界事故前、料理好きな明るい性格を持ち仕事をきちんとこなす人であった。
JCO臨界事故後、料理も作れず、外出も人と会話するのもイヤ。
「JCO」「臨界」という言葉やそれを連想させる言葉に過剰に反応。
⇒胸がドキドキして倒れる事もあった(発作)。
*その状態はJCO臨界事故によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)のものだと訴える裁判
*現在控訴審中(東京高裁):@2008年7月3日 A9月16日 B10月2日 C未定
2008年9月17日 控訴審前の東京高裁前にて(下写真)
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