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私たちの訴えと取組み
「六ヶ所村ラプソディーを上映する会」in阪南中央病院 より

学習会報告
「東海村JCO臨界事故の被曝とその後の裁判について」 @

●「被曝治療83日」(NHKスペシャル)を観て、被曝の実態を知りました。
  JCO臨界事故で最も被曝した大内さんの治療ドキュメント。
  被曝されてから息を引き取る83日間、放射線障害が次々と彼を襲う。

  高い線量での被曝は、DNAを破壊する。
  それは人体の設計図を失い、新しい細胞ができなくなる事を意味する。
  そして、医療の手を尽くしても、人間の体を内側から壊していくものであった。


【経過】
  @白血球の減少…無菌室へ

  Aテープをはがすと皮膚まではがれる…激痛を伴う
      「もう嫌だ!家に帰る。やめてくれ!」

  B肺に水がたまる…呼吸が苦しくなる

  C全身倦怠感(だるさ)…話すのにさえ体力を消耗
      その中奥さんに優しく「愛してるよ」と伝える

  DCの翌日呼吸困難で挿管し人工呼吸器…声を失い、無言の闘いが始まる

  E白血球減少のため骨髄移植し成功するが一週間後、血のDNAに傷
      (通常はありえない状態)

      …大内さん自身が放射線を発する体になっていた

  F消化管出血・1日3Lの下痢・皮膚が失われた部分から水分が失われる
      …1日15Lの水分補給

      水分が失われないよう、バイオ皮膚移植・ガーゼを巻くが、激痛。
      ⇒薬で眠らせて手当て

      *血の涙が流れた事もあった。

  G免疫細胞が異常となり正常な白血球を攻撃
      …輸血・薬投与するが白血球ゼロになる。
      ⇒小学生の息子が「お父さん、頑張って」と呼びかける。
       妻、声を押しころして初めて人前で泣く。

      *その夜、永眠された。


【死体解剖】
  最も放射線の影響を受けにくい筋肉の繊維までもが失われていた。

  しかし、不思議なことに心臓だけは破壊されていなかった。

  「人の造ったものは一歩間違うと、とんでもない。
  どんなに手をつくしても太刀打ち出来ず破壊的」

     その事故とは?
(2008年11月18日)
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