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黒田杏子
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想 兜太先生 五句 生き切つたおひと語れば土用東風 熱風にめざめよ書けよ書き継げよ 大人発ちて酷暑熊谷日本一 酷暑酷暑溽暑熊谷人不在 金子大尉二十七歳夕焼波 トラック島で終戦 七月北海道行 三句 知里幸恵トーロロハンロクチセ涼し 優し涼し豊川容子ユカラまた 海霧室蘭古書肆跡酒場 満齢九十六歳のお方に 三句 夕焼けて嵯峨野僧伽も夕焼けて JAKUCHOSETOUCH書き踊る晩夏 ゴーヤ茄子茗荷大葉も今朝採りと ポストまでゆつくりいそぐ草の花 眠れたの眠れましたよ明易し 露の玉木郷弓町真砂町 月涼し百齢いわさきちひろ展 七月二十八日 如水会館 「心の花」創刊百二十年嵐呼ぶ 恒例七月三十一日 山の上ホテル 銀河の間 百齢和子皇后美智子山百合忌 かぞへ切れずに山百合のひらきつぐ 野尻命子さんより近況 裏千家ローマ道場木槿散る ソウルに舞へる金利惠は白木槿 |