aoilogo2018年10月藍生主宰句
新涼 伊月庵
黒田杏子


  松山市 子規博にて 五句
黙祷のあしたを秋の蝉しぐれ
一遍忌待たず左義長さんお発ち
おゝ来たか兜太左義長一遍忌
第十四回道後塾野分晴
法師蝉兜太左義長法師蝉
  道後塾 恒例定点観測吟行 寳厳寺 三句
新涼の庫裏その窓にお城見て
破顔一笑隆祥師一遍忌
新住職長岡陽子花野道
  道後塾参加者「伊月庵」訪問 五句 寳厳寺門前の上人坂に、庚申庵、愚陀仏庵、一草庵に続く松山四つ目の庵誕生。俳都松山を訪れた人が
                誰でも利用できる句会場として、夏井いつきさんが「伊月庵」を結び、五月より庵主になられました。
新涼の上人坂に伊月庵
秋の七草兼光さんに奉れ
黒髪を束ねて庵主さやけしや
トップランナー組長に月昇る
  東奔西走の
庵主留守とはめでたしや月今宵
  九月二日(日)国際的チェリスト ナサニエル・ローゼン夫妻を囲みて。ローゼン夫人千津さんはいつきさんの妹 七句
月の国よりセロ弾きの降り立ちぬ
セロ弾きにかしづく妻に月昇る
いつき千津伊予の月夜の姉妹
セロ弾きとローゼン千津と伊予の月
セロ弾きのニックも月の畳の間
セロ弾きに日本の月朗々と
セロ弾きと二十三夜の月の友


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