aoilogo2013年10月藍生主宰句
大根蒔く
黒田杏子

  七月二十八日(日)十年ぶりに第25回「気仙沼海の俳句全国大会」の講師
生きて逢ふ月涼しかりかなしかり
  七月三十一日 鶴見和子を語る「山百合忌」 於 山の上ホテル
美智子皇后石牟礼道子晩夏
誕生日まで髪洗ふ髪洗ふ
  松山寳巌寺
八月十日一遍誕生寺炎上
  再び気仙沼へ。野尻命子さん同道。八月十二日陸前高田ほかを巡り、夜交流会
松原のかき消えたればひぐらしも
家流されて句座に拠る秋夕焼
  八月十三日大島に渡る。菊田島椿邸跡ほか 六句
流されし島のお屋敷大花野
気仙沼大島の盆花火かな
盆花火みどりむらさき島の上
なつかしく間遠に揚がる盆花火
盆の港に啼きつどふ暁がらす
盆の月暁の星気仙沼
桃西瓜冷やしてありぬ終戦日
  八月十八日(日)−二十日(月)「件」恒例夏休修学旅行。山田宗正師に参禅ほか。
真珠庵二十七世大根蒔く
秋声を聴く灰燼に帰したれば
            (訂正)八月号に山田師真珠庵二十四世とあるのは
                誤りです。二十七世であられます。


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