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黒田杏子
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七月六日 三十三番 菊水寺に句碑除幕 五句 三光鳥秩父の日の出告げわたり 玉蟲の飛び斑猫の跳ぶあした 山蟻の列なす秩父音頭かな お家元奉納舞のすずしさよ 観音の道山國に古り青し 微笑佛白花ほたる袋のみ 杖ついて四万六千日夜風 七月十四日・十五日 ラジオ深夜便 凡太さん出演 二句 暁の星すずし凡太の話芸また 海の日や磯見漁師の句のこころ 大暑この百花園なる花の数 炎ゆる日をよろこぶわれをよろこびて 土用満月睡り落つ海底に 花火待つ奥の会津の蒼深空 花火師の寅歳獅子座七十五 那珂川も八溝山もしんと花火待つ 青筑波山暁蜩を座して待つ |