aoilogo2013年9月藍生主宰句
四万六千日
黒田杏子

  七月六日 三十三番 菊水寺に句碑除幕 五句
三光鳥秩父の日の出告げわたり
玉蟲の飛び斑猫の跳ぶあした
山蟻の列なす秩父音頭かな
お家元奉納舞のすずしさよ
観音の道山國に古り青し
微笑佛白花ほたる袋のみ
杖ついて四万六千日夜風
  七月十四日・十五日 ラジオ深夜便 凡太さん出演 二句
暁の星すずし凡太の話芸また
海の日や磯見漁師の句のこころ
大暑この百花園なる花の数
炎ゆる日をよろこぶわれをよろこびて
土用満月睡り落つ海底に
花火待つ奥の会津の蒼深空
花火師の寅歳獅子座七十五
那珂川も八溝山もしんと花火待つ
青筑波山暁蜩を座して待つ


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