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黒田杏子
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『俳句で綴る変哲半生記』をかかえられ 初夢の変哲先生最敬礼 雪沓をわれにも編んで待ちくれし 地吹雪の熄みたる銀河山河かな 雪大根雪蕪いよよみづみづし 日脚のぶホットワインの臙脂色 莫山の墨磨りおろす寒見舞 大寒の雨ひらきつぐ白牡丹 雨を聴く幽きあづまや寒牡丹 ぼうたんを見て大寒の句座に着く 雨の香の白寒牡丹紅牡丹 冬銀河蛇笏門寒夜句三昧 金子旭山さん 落款を彫つてくださる寒日和 冬草のみどりひろびろ照り翳り 吉徳ひな祭俳句賞 雛の句選みて二十九年目 探梅のこころ大川わたりけり |