![]() |
|
黒田杏子
|
はせを忌に参じ一葉忌に詣る 十二月十日 小沢昭一先生 ひとり芝居の八十余年しぐれ虹 散りつくしたる山茶花にけさの花 二十余年かかさず 下仁田の葱堀文子画伯より 葱きざむこの包丁と五十年 一顆享く熊猫荘の柚子の金 蒼天に句座を納めて七十四 月花の百句結びの雪百句 なにはともあれ金婚の初日浴ぶ 読始む小沢変哲四千句 初夢の那須野たばしる玉霰 東京芸術劇場 句友あり句座あり六日晴渡り 朱鷺の往き白鳥の往く天に雪 雪に生れ雪に存らへ雪籠 七種の雑穀がゆとしたりけり 訂正:一月号、一句目の前書一月を十一月に訂正します。 |