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黒田杏子
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一月二十七日・二十八日「福島県文学部門俳句大会」講師 於 白河市 ホテルサンルート。二十七日夜有志句会 白河のこよなき後の月夜かな 後の月白河の関とほからず 白河につどへば後の月夜酒 十一月九日・十日「しぐれ忌俳句大会」講師。伊賀上野行 しぐれ忌と書きてたちまちしぐれけり あをあをと柘植のあたりのしぐれけり しぐれ聴く母の名を聴くとほくきて 軸装の遺言一幅しぐれけり 莫山先生曹人先生時雨虹 鬼の子のなきがらなどもなつかしみ おもひ出のやう日にひらく冬櫻 しぐれ去る果匠桔梗屋織居の灯 木戸引きて故郷塚までしぐれけり 小夜更けてしぐるる伊賀の星の数 たつぷりと生きよ旅人初しぐれ ひとにふるさとふるさとにしぐれ雲 |