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黒田杏子
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月に太りしぴかぴかのむかご採る 第九十五回千代女全国俳句大会行 ほか加賀吟遊 十三夜までのしつらへ長廊下 松任や後の月夜のご神燈 素園尼の杖網代笠雁わたる 素園は千代女の法名 千代尼塚その白萩の筆賜ふ 天狗舞萬歳楽よ秋祭 冠雪の剱岳立山後の月 松任鶴来山中後の月夜 手取川落鮎に炭熾りたる 春日恭子さん父上丹精の 朱鷺七羽あそぶその田の今年米 出雲崎の宿「まるこ」にて句座二夜 こほろぎやゆつくりみんな年とつて 銀河句座磯見漁師を囲みけり 長き夜や斉藤凡太地獄耳 九月十九日・二十六日放送「俳句王国」にて発表の二句 再入門までの彷徨露の玉 長命無欲無名往生白銀河 |