aoilogo2011年12月藍生主宰句
白銀河
黒田杏子

 
月に太りしぴかぴかのむかご採る
  第九十五回千代女全国俳句大会行 ほか加賀吟遊
十三夜までのしつらへ長廊下
松任や後の月夜のご神燈
素園尼の杖網代笠雁わたる
       素園は千代女の法名
千代尼塚その白萩の筆賜ふ
天狗舞萬歳楽よ秋祭
冠雪の剱岳立山後の月
松任鶴来山中後の月夜
手取川落鮎に炭熾りたる
  春日恭子さん父上丹精の
朱鷺七羽あそぶその田の今年米
 出雲崎の宿「まるこ」にて句座二夜
こほろぎやゆつくりみんな年とつて
銀河句座磯見漁師を囲みけり
長き夜や斉藤凡太地獄耳
 九月十九日・二十六日放送「俳句王国」にて発表の二句
再入門までの彷徨露の玉
長命無欲無名往生白銀河


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