2010年11月藍生主宰句 |
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黒田杏子
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水澄みてこころの澄みてゆく日とも 花野きて西の白塔句会の座 京大和より寂庵へ月の道 「藍生」みちのく勉強会 福島にて 帰燕いま吾妻小富士の群青に 長き夜の句座青年のかしこまり にぎやかに会津身知らず柿なども 道後宝巌寺 九月十二日 天高し兜太先生庵主さま 白砂寄す伊予の青石とは涼し みじかきは和尚の言葉萩の風 お四國のことしは遅き曼珠沙華 寺泊 九月十八日 佐渡めざす言霊の石葉月潮 秋蝶のはたはたときて海原へ 新涼の寺泊よりのどぐろ来 藤井正幸編集長母堂一惠さま かつしかの秋草の道いそがれしか 田正子さん母堂馬渕泰子さま 富有柿のやうなおひととおもひきし |