aoilogo2007年11月藍生主宰句
新そばの
黒田杏子

 第10回「俳句甲子園」審査委員長をつとめる 於松山 三句
俳句少年少女整列天の川
剛毅なる少女俳人稲びかり
星とんで号泣俳句甲子園
月に棲むひとりの兄を敬ひて
大雨のききようかるかやをみなへし
扇置く送りてひとをなつかしみ
松山に行かな子規の忌一遍忌
吹きてさます芋の子の椀一遍忌
簟名残りのけさの雨の句座
鉦叩野分の暁のはるかより
ちちははも兄も居らねど雁の棹
朗々とむかごの太る月夜かな
   九月六日 白塔会
がうがうと野分宮さまご着席
清水哲丹精の新そば袋
新そばの奥の会津に遊びけり


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