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黒田杏子
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第10回「俳句甲子園」審査委員長をつとめる 於松山 三句 俳句少年少女整列天の川 剛毅なる少女俳人稲びかり 星とんで号泣俳句甲子園 月に棲むひとりの兄を敬ひて 大雨のききようかるかやをみなへし 扇置く送りてひとをなつかしみ 松山に行かな子規の忌一遍忌 吹きてさます芋の子の椀一遍忌 簟名残りのけさの雨の句座 鉦叩野分の暁のはるかより ちちははも兄も居らねど雁の棹 朗々とむかごの太る月夜かな 九月六日 白塔会 がうがうと野分宮さまご着席 清水哲丹精の新そば袋 新そばの奥の会津に遊びけり |