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黒田杏子
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奥の院まで月光の涅槃雪 月光のあふれあふるる涅槃雪 沼津御用邸 ドクター沼音在さねど初音せり 今井豊杖捨てしといふ春の雪 赤坂の朧久世光彦朧 ふたり棲む山茱萸の丈まぶしみて 利休忌の案内一行朧月 金子皆子先生に むしかりの花も一枝枕花 往診の父かつぎ来し花きぶし 紅千鳥けさひらきつぐ濃紅梅 みつばあけびの剪定の済みし棚 坂東吟行逗子岩殿寺 山上や雨昏々と紅椿 「玉藻」九百号の会 品川プリンスホテル 虚子立子椿と高士百千鳥 立子墓前に捧ぐとの高士さん最新句集 あたたかし無尽蔵とはあたたかし 那須の山に きぶし咲く山茱萸も咲く骨埋めて |