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黒田杏子
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「遍路吟行」伊予の最終回、第52番瀧雲山太山寺![]() ![]() 一の門二の門樹海子ふくろふ お遍路にふくろふの子の墜ちてくる 鈴の音に墜つ子ふくろふ拾はるる ふくろふの子を籠に提げ川漁師 すとんと落ちて眼つむりぬ子ふくろふ みんな過ぎふくろふの子の眼のふたつ 「沼杏」代表望月沼音先生急逝 五月富士天上にありとこしなへ 鳥雲に入る寺泊曲物師 五合庵まみどり椿まくれなゐ 飯塚白山居 春雷とどろく十年一昔 残雪や山本浩地震百句 数馬あさじさん 青葉木莵小木の翁の忌なりけり 大賞受賞 今井豊西東三鬼雲の峰 みちのく天台寺在住二十年、寂聴師に後継住職決まる 真清水の音のあはれを汲みて去る |