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第十三回 一月・新潟の藍生だより
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元旦の風景
冬の新潟といえば北西の季節風が吹き募り、雪も容赦なく降る、寒々しい街とお思いの方が多いと思いますが、県都新潟市は昨年暮から積雪のあった日が一日もありません。このところの暖冬を嬉しいと言うのか淋しいと言うのか。複雑な思いです。 とはいえやはり冬。12日から寒波がやって来て、市内の積雪も3〜4cmになりました。 |
信濃川が海に注ぐ二つ手前の万代橋を紹介します。
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と詠んでいます。 |
冬の風物 白鳥 新潟の冬の風物といえば川や湖沼に飛来する白鳥抜きには語れません。 |
![]() 白鳥の飛来地として有名な瓢湖(水原町)には、シベリアから約5千羽の白鳥が、冬の間、この湖で過ごし3月下旬にとびたっていきます。飛来してくる白鳥のほとんどは、嘴の黒い部分が多いコハクチョウといわれています。 また白鳥のほかにも約3〜5万羽の鴨が集まる水鳥の楽園になっています。
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その他にも福島潟、鳥屋野潟、ラムサール条約に指定された湿地=佐潟,それぞれに数千羽単位で白鳥が群れています。![]() 白鳥は朝、群ごとに湖沼を翔って、近在の落穂の多い田に舞い降り、日がな一日餌をついばんでいます。没日の前後に田圃から、元気に啼き交わしながら、狭い湖沼に思い思いの方角から帰ってくる様は圧巻です。 白鳥の茜の翼帰り道 哲 |
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親白鳥は黄色と黒が美しい嘴ですが、当歳の幼鳥のそれはグレーと黒、翼の色も親鳥は真っ白ですが、白とグレーの斑な羽色です。幼いとはいえ生命力は抜群です。 |
*写真はクリックすると拡大表示されます。
文中に撮影者名のない写真、文:(c)山田 哲 |
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