TOP : Hiroshi Fushida and AVS Shadow at the Riverside in 1970.

 1970年度F-Aコンチネンタルシリーズ全戦参加を間近に控え、我が鮒子田 寛は、F-A参戦とは別に当時世界的に人気を博していたCAN-AMシリーズに積極的に売り込んでいたことはあまり知られていない。当初考えていたF-Aをやりながらインディカーチームとコンタクトを取るという思惑はインディを主催するUSACとF-Aを主催するSCCAとはほとんど交流がなく、目標となるインディ500出場には、他の手だてを考えていかなくてはならないことがわかってきたからだ。
そんな時古くから日本レース界に通じていたドン・ニコルズ氏の誘いを受け、幸運にも当時チャパラルと共に革命的レーシングカーと言われていた「AVSシャドウ」の開発テストをすることになったのだった。
当時AVSシャドウは、世界一車高の低いレーシングカーとして開発され、打倒マクラーレンの筆頭にも上げられていたマシンだった。しかし、68年の発表以来その開発は難航をきたし、特にその低いボディに合わせるタイヤ、それにエンジン配置等、問題が山積みとなり、やっとのことテスト走行に辿りついたのは1年後の5月であった。


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