The Ford GT40 in Japan.
The Suzuka 300Kms Race in 1970.
遅れて来たスーパーマシン「GT40」
Chassis number
GT40 P/1077
Despatch date
13-4-1968
Customer
Yamaha Motor Co.Ltd, Japan
Colour
Yellow with white stripe edged in black
Trim
Black
Configuration
Race specification with lightweight roof
Engine
67/14, 1967 Weslake-headed engine to 1968 specification
Transmission
NR 1004, ZF 5-speed with 3.77 : 1 FD ( + E ratios )
Wheels
BRM 8 1/2 in. and 11 in.
Tyres
Goodyear
Other details
Prepared to full 1968 works race speciflcations, with lightweight body panels, aluminium fullyducted spare wheel cover, and stage II ventilated discs

 上のテクニカル情報は、「GT40」という本より引用活用させて頂いたものです。
まさに、このGT40はJ.W.エンジニアリングより納入されたレース仕様のものだったことがわかりました。
三栄書房発行の「オートスポーツ」誌1969年10月号のトップカラーグラビアに登場したイエロー地にホワイトストライプのGT40はヤマハに納入されたままのオリジナルカラーだったんですね!!
ちなみにこのGT40 P/1077は、1976年発行のカーグラフィック誌4月号における「フォードGT40ストーリー」にも日本に現存するGT40として紹介されていますので、興味のある方はご覧になる事をお勧めします。
右の写真は、鈴鹿300Kmレース時のエンジン部を写したものであります。ガーニーウェスレイクヘッドを持ち、4基のウェーバーキャブレターで強力に武装されています。排気量は標準型の4700ccではなく、4942ccが載せられており、約415馬力を発生するモンスターマシンでありました。
ところで、ヤマハ発動機に納入されたのが1968年4月だったということは1つの見方が出来るのではないでしょうか。
ヤマハは当時トヨタのレース開発部門を担当、一連のトヨタ2000GT、トヨタ7などはすべてヤマハが開発したものでありました。そして、1968年、トヨタは打倒ニッサンという目標を立てて、5月の日本グランプリ制覇を狙っていました年でもありました。そして、新開発した3000ccV8エンジン(当時のインディで活躍していたDOHCフォードV8エンジンを参考にしたと言われている)を持つトヨタ7で挑戦。しかし、結果はシボレー5500ccエンジンを積んだニッサンR381の前に惨敗してしまいました。その後、トヨタはレース方針を変え、日本の長距離レースのほとんどに参加し、ほとんどのレースに勝利することになるのです。
そんな中にこのGT40がデリバリーされたということは、かなりこの車からのノウハウがその後のトヨタ7開発に影響を与えたといっていいのではないでしょうか。その後のマクラーレンM12の購入などもその最たる例ではなかったかと思われます。また、コスワースDFVエンジン購入もまたしかり・・・。
(C) Photograph by Naofumi Ibuki.

TOP : The GT40 P/1077.

TOP : Rear end of GT40 with aluminium air spoiler.


TOP : Run of Kenjirou Tanaka and his GT40.

 オリジナルだったイエローにホワイトストライプカラーから、J.Wエンジニアリングカラーに近いスカイブルーにレッドのストライプカラーに変身したGT40 P/1077。必死にドライビングするベテラン田中健二郎の腕を持ってしても、セッティングの決まらないGT40では好調の永松908には遠く及ばませんでした。

(C) Photographs by Naofumi Ibuki.

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(C) Photographs by Naofumi Ibuki.