The Shiden is the most beautiful machine, I've ever seen before !! 
Come Back !! The Shiden
「帰ってきた紫電」

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(C) Photograph by Hirofumi Makino.
 白地にピンクでアクセントをつけた高原敬武の紫電77が、水煙を蹴り立ててウェットのFISCOを泳ぐシーンは、なかなか詩情にあふれる光景であった。本来ハードで、甘さを排したモーターレーシングの世界にも、このような感傷的な瞬間もあってよいはずだ。
ランチャストラトスの大きなシングルワイパーを左右に振りながら、短型ランプ2灯をきらきらさせながら、紫電77はGC第2戦のトレーニングに臨んでいた。
結果から言ってしまえば予選5位、レースはリタイヤだったが、もって生まれた流麗さとクローズドクーペの独特のムードは、GC第2戦のもうひとつのハイライトであったろう。

 上の文章は、1977年山海堂発行の「オートテクニック」誌8月号「紫電77クーペ、“流麗だった4日間” Noritake Takahara's Shiden77 at the Fuji 250Km」より引用活用させて頂いたものだ。

 
 “紫電”は、ケン松浦チューンBMWエンジンを搭載し、ボディ・デザインを今を時めく“由良拓也”氏が、設計をF1解説でも有名なエンジニア“森脇基恭”氏が担当するというエリート・マシンであった。
そして、なりよりも目を引いたのはこのマシンのボディ・スタイルである。それは、なんとも美しいクローズドクーペであったのだ。
あの1968年世界メーカー選手権3リッター制限の中に咲いた「フォードF3L(P68)」(右画像 Photograph by Nobuo Yasuei)を彷彿させるような華麗で流れるようなボディ・デザインは、まさにドレスを纏う貴婦人のよう。
 そんな“紫電”がなんと2002年8月14日の「富士1000Kmエコ・ラン」に参加したのだからたまらない!!
また、同じく何故!?と思ってしまうような“ルノー・アルピーヌA210”とのランデブー走行は現実世界を超越した光景であった。
なお、今回登場した“紫電”は、オリジナルなのはボディのみで、シャーシーはFJ1600のものを使用。エンジンは、スバルのレーシング・エンジンを搭載しての出場である。

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(C) Photographs, textrports by Hirofumi Makino.