私がモデルカー･レーシングに没頭していた１９６６〜７３年までの間おいて、外国製のスロットカーをこの手に持ったことはただ１つの例外を除いてありませんでした。６６年当時はモノグラムにしろ、COXにしろあまりにも高すぎる値段に小学生だった私にはとても手の届かないものだったからでした。そして、跡形もなく消え去って行ったスロットカーブームの最中の６７〜６８年頃はすでに私はクライマックスなどのクリヤーボディに自作パイプシャーシをつけて遊んでいたわけで、ステーションホビーなどの外国製キット販売店で１０００円前後で叩き売りされていた古いモノグラムやCOXなどのキットには興味が沸かず遂に手に取ることなく過ごしてしまった訳でありました。
ところが、どういうわけか今となってはなぜ持っていたのか思い出せないのですが、当時としては旧式となる「K&B製　1/24 PORSCHE 906/916」を６７年頃走らせていたことを最近思い出してしまいました。
すでに、FT-36Dなどが全盛で周りを見ると全てクリヤーボディにパイプフレームの時代、ゴムタイヤで遅いチャレンジャーモーターのポルシェはまさに時代錯誤の代物に思えてしまい「なんて遅いんだよ・・・」などと口走っていた自分がそこにおりました。
ところが、３５年近くも経ってしまうとなぜか気になるのが当時のヴィンテージスロットカーたちで何とも不思議なものであります。そんな時、車種は違えども縁あって当時のK&B社の「フェラーリ250GTO/64」が私の手元にやって来たのです。
それもミントコンディションの完成車として・・・。さらに驚いたことに、このフェラーリはまだ１度もサーキットを走ったことはないとのことです。
それでは、素晴らしいヴィンテージスロットカーでありますフェラーリ250GTO/64を紹介したいと思います。
そして、この場を借りましてこのフェラーリを提供して頂いたM.O氏にお礼を申し上げたいと思います。