くるま村取材班 緊急取材 !!!


 2015年に「浮谷東次郎と船橋サーキットの伝説」を取材して頂いた “花田 基”氏に今回の「鮒子田 寛の半世紀展」も特別くるま村記者として取材をお願いしました。 そして、早々に取材して頂き写真を送って頂きましたのでご紹介したいと思います。 また、以前よりHPに御協力頂いている “小塚 雄司”氏からも今回の半世紀展の資料を頂きました。
この場を借りまして両氏にお礼を申し上げます。
 

 では、レポーターとして取材をして頂いた “花田 基”氏に感想を聞いているので紹介したいと思う。
 

 鮒子田氏が主催者表記のように「不出生のレーサー」であったことは疑いのない事実です。展示されていた資料がその裏付けをしていました。会場には鮒子田氏が所属していたワークス・トヨタ系レーシングカー3台と現役引退後に所属されたトムス、童夢の車両が展示されていました。

 懐かしいレースシーンの写真、トロフィー・賞状、ヘルメット・レーシングスーツ、ミニカー群なども鮒子田氏がチーム・トヨタで活躍された時期、米国武者修行後の富士グラチャン、全日本F2選手権、国内耐久レース、日本人初のルマン参戦、F1挑戦を時系列で紹介するかたちで展示されていました。

 鮒子田氏の活動で個人的に印象に残っているのは3リッタートヨタ7での鈴鹿耐久レースシリーズでの活躍、5リッタートヨタ7でワンツーフィニッシュしたNETスピードカップでの優勝、マクラーレン・トヨタを駆った日本カンナムでの大健闘です。
特に日本カンナムに出場したマクラーレン・トヨタは研究用に購入した車両を鮒子田氏の熱意によってレース出場が実現したそうです。予選ではオリジナル・トヨタ7よりも速く、その後のテストで旧富士フルコースのコースレコードを上まわるタイムをたたき出したそうです。

 会場に展示されていたニュー・トヨタ7を当時の鮒子田氏がドライブすることはありませんでしたが後年英国グッドウッドのフェスティバルに出場するにあたり鮒子田氏がテストして足回りのセッティングをやり直したとのことでした。ニュー・トヨタ7は研究用のマクラーレンを超えるパフォーマンスが期待されました。
NA5リッターで念願の日本GP優勝を、ターボ仕様で米国カンナムシリーズ制覇を目指していました。

 当時のFIAマニュファクチャラーズ選手権ではグループ5スポーツカーの排気量は5リッターでしたのでグループ5仕様(25台の生産が義務付けられていましたが)として挑戦していたなら当時の王者ポルシェ917、フェラーリ512Sと素晴らしいバトルを繰り広げていたかもしれません。
 3リッタートヨタは耐久レースで大活躍しました。3リッターグループ6仕様としてルマンに挑戦していたら抜群の耐久性を武器にポルシェ、アルファロメオ、アルピーヌ等と良い勝負をしていたのではと想像が膨らみます。
 実車が現存していないということで展示されていた車両は名古屋のマニアが作製したレプリカでしたが出来栄えは完璧で実車と寸分違わずと言った感じでした。

 日本のモータースポーツ史のレジェンドをいつも実車と貴重かつ膨大な資料を含めてわかりやすく展示される主催者の企画力には敬意を表します。
 
                                                     
 Text report by 花田 基
 
“展示会場を写真で紹介”

“会場にて紹介されていた鮒子田 寛ヒストリー紹介”

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 鮒子田 寛氏の現役時代の写真が凄い!
 “富士GCトロフィー&日本グランプリなどの表彰状”
“ヘルメット&レーシング・ギア”
“貴重な当時の写真の数々、そして、モデルカーたち”
 展示の中に鮒子田氏にプレゼントしたモデルカーが2台あり感激 !!
TOYOTA 2000GT SPEED TRAIAL
68 TOYOTA-7 REPLICA
70 TOYOTA-7 NA STYLE

Oh !! fantastic !!



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Special thanks : Photographs by Motoi Hanada & Yuji Kotsuka