ジョージ・フォルマー ミニ ヒストリー (
The History Of George Follmer )
私はジョージ・フォルマーというとすぐ思い出してしまうのが1968年に日本で開催された「ワールド・チャレンジカップ 富士200マイルレース」、通称「日本カンナム」に物凄いオーバーフェンダーの白いローラT70MKIII
(クローズドタイプのMKIII とは別物でMKII の発展型グループ7カー) で出場した時のことを思い出してしまいます。
![]() (C) Photograph by Joe Honda. TOP : Follmer and his AVS SHADOW 1969年転機が訪れます。SCCA主催のツーリングカーレース通称Trans-Amシリーズに参戦したフォルマーは初めての総合優勝を得る事に成功するのです。そして、インディへの参戦。他分野への挑戦でした。 1972年、ペンスキーチームから参戦したTram-Amシリーズで見事シリーズ・チャンピオンに輝き、さらに、ポルシェ917/10KによるCAN-AMシリーズチャンピオンにも輝いたフォルマーはまさに円熟期を迎えていました。 翌年、翌々年もCAN-AMシリーズで連続総合2位に輝いたもののすでにCAN-AMシリーズはローカルイベントに成り下がっていたことにも影響されてかフォルマーの評価はあまり高いものではありませんでした。 1973年、前年のCAN-AMチャンプ奪取の活躍を盾に憧れのフォーミュラ・ワンの世界にシャドウを駆ってデビュー。デビュー戦の南アフリカ・グランプリに初挑戦ながら見事6位に入賞し、シャドウに初のポイントを獲得させ、同年スペイン・グランプリでは堂々3位をゲットし、彼の評価を上げる事に成功するのでした。 現在ジョージ・フォルマーは、ヴィンテージ・イベントでのビジネスなどに従事し、忙しい毎日を送っているそうです。 ところで初年度1966年から閉幕した1974年までのCAN-AMにおける彼の生涯ポイントはなんとデニス・ハルム、ピーター・レブソン、マーク・ダナヒューに次いで第4位。ブルース・マクラーレンよりも多いポイントを稼いでいるフォルマーはやはり只者ではないと今さらながら私は密かに思い始めているところです。 text report by Hirofumi Makino
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by Joe Honda.
(C) Text report
by Hirofumi Makino.