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THE COOL INPRESSION OF MODEL CAR RACING. "THE
TIME TRIAL !!"
"COX
1/24 LOTUS 40"
日米最強のマシンが激突!!
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TOP : Who is she !? Cox Lotus 40( Leftside) and Tamiya Lotus 40( Rightside) (C) 25/AUG/2001 Photographs by S.NODA. |
モデルとなったLOTUS
40とは!?
ロータス40を語る上でロータス30の存在を忘れるわけにはいきません。 1964年に誕生した“ロータス30”は、ロータスが多国籍企業フォードと提供関係に入ってから生れた初のレーシング・スポーツでありました。1963年のローラGT、さらに1964年のフォードGTと相次いで発表されたフォード・ブロック使用のビッグ・レーシング・スポーツカーに遅れをとっていたロータスは、エランと同じバック・ボーン・フレームを採用、フォードの4.7リッターV8エンジンを積んでデビューするが、エース・ジム・クラークが1965年のシルバーストーン・サーキットで行われた「シニアサービス200レース」とイースターマンディの「グッドウッド」で優勝したにとどまり、台頭著しいローラT70やマクラーレン・エルバのライバルとはなりえませんでした。 そこで、“30”のサスペンション強化と排気量アップされたエンジン(5,3リッターフォードV8)を搭載して登場したのが“ロータス40”であります。 1965年、ジム・クラーク駆るロータス40は、イギリス・ブランズハッチで行なわれた“ガーズトロフィー”に必勝をかけて出場するもブレーキ・トラブルでクラッシュするなど散々なレースが続きました。 アメリカへの進出に関しては、2台のワークスカーが海を渡り、ジム・クラークが「1965リバーサイド・タイムス・グランプリ」でチャパラル2に次いで2位に入ったのが“40”にとってのベスト・リザルトとなりました。また、これとは別にホルマン&ムーディのため、AJ.フォイト用に1台が用意され、ナッソー・スピードウィークなどに出場するもこれといった成績を残さないまま“ロータス40”はチャプマンの失敗作(!?)として消えていくのでした。 今回紹介しているCOX製のロータス40は、 BOXアートから考えると1965年にジム・クラークがブランズハッチで開かれた“ガーズトロフィー”に出場したマシンをモデルにしていると思われます。 また、田宮模型製のロータス40は、クラークのドライブにより2位となった1965年タイムズ・グランプリ出場モデルを参考にしていると思われます。 |
<テスト・インプレッション>
ドライビング・テクニックにも関係はあるかとは思いますが、私のテスト結果によりますと両車の1周の平均タイムの差は約1秒でありました。 上記の車両の数値デ−タでは、タミヤはCOXより車重が30g重く、ホイル・ベ−スは4mm短く、車高が0.5mm低いという数値を示しましたが、ドライブしていて感じたのはタミヤの方はCOXよりもやや高速でコ−ナ−・インしても安定していてタイヤが食いついてる感があります。また、コ−ナ−・アウトから直線へもスム−ズな立ち上がりが見られました。COXはヘアピン・コ−ナ−では慎重なコ−ナ−リングを心掛けないとホイール・ベ−スが長く、腰高の為、簡単にスピンする確率は高いと感じました。 よって、コ−ナ−が多くテクニカル・コ−スではタミヤは断然優位だと思います。 しかし、直線が長いハイ・スピ−ド・コ−スに於いては、重量が軽いCOXの方がスタ−ト・ダッシュや直線での加速性能が優れており、必ずしもタミヤが優位とは考えられません。車重の重い分、不利かと思われます。 それから余談ですが、このテストでより確信を深めたのは、何よりも見た目のリアリティに於いて断然COXに軍配が上がるということでした。 尚、両車のモ−タについて触れていませんでしたが、両車共TTX−250(36D)を使用しています。 by S.N
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さて、当時の「モデル・スピードライフ」誌はこの両車をどのように評価していたのでしょうか。
ちょっと当時の工作記事を覗いて見ましょう。
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映画「キングコング対ゴジラ」の結末を覚えていらっしゃるでしょうか?!
「1回目の対決では、ゴジラの放射能放射に驚き退散したキングコングも、落雷を浴びたことによりゴジラの放射能にも負けない体質に変化、2回目の対決では、ゴジラと対等の戦いを繰り広げるのでした。 そして両者(両獣!?)もつれあったまま岸壁から海中へ、しばらくしてキングコングが浮上し、雄叫びと共に故郷の南海の島へと向かう。しかし、ゴジラもまた姿は見えずも雄叫びが響く・・・。」 とまあ怪獣対決は全てこのような結末を迎えるのでありますが(そういえば、何の前触れもなく海底火山が爆発して両雄痛み分けなんかもありました)、今回SN氏の御協力を得て掲載することが出来ましたタイム・トライアル対決企画は、60年代のモデルカー・レーシング界のアメリカ代表といえた“キングコング”こと“COX製ロータス40”と原爆から生れた当時の日本を象徴する“ゴジラ”こと“TAMIYA製ロータス40”の雌雄を決した夢のような日米対決でありました。 上記の<テスト・インプレッション>でN氏が述べられていたようにテクニカル・コースではタミヤ、ハイ・スピード・コースではCOXというように結論としては“ドロー”という判定でありました。 しかし、タミヤのロータスはCOXのロータスが発売された翌年の1966年に新しいアイデアを盛り込んだシャーシーを持って登場したもので、それは実車でいうロータス30とロータス40ぐらいの差があるのではないかと想像出来ます。 それでも対決させてしまおうという企画を立てたのは、COXのロータス40やチャパラルが私たちの憧れであり、その拘りを確かなものにする為にもあえて性能的に格上(!?)のタミヤ・ロータスと対決させてしまおうと思ったからでありました。 これからもこのような夢の対決を是非企画していきたいと思っていますので御期待ください。 最後に、お忙しい中時間を割いて頂いたS.NODA氏、本当にありがとうございました。 編集長
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(C) 31/AUG/2001 Special thanks Text Reports and
Photographs by S.N.
(C) 01/SEP/2001 Special thanks by Dr.K.
(C) 31/AUG/2001 Reports by Hirofumi Makino.