モデル・スピードライフ誌は一貫して当時の内外モータースポーツのニュースを写真を必ず紹介していた。それだけ実車志向のモデルカー雑誌であったと思う。 当時オートスポーツ誌やカーグラフィック誌を愛読しスロットカーを製作していた私としては嬉しい限りであった。そして特集でも本場CAN-AMでチャンピオンを取った"McLaren M8A"などの製作記事などもあり、タイムリーな特集となっている。

さて、杉崎氏の製作記事が久しぶりに2記事掲載されている。
1つは、バンダイ製1/20スケールシリーズの「マーコ・シャーク」、そして、今井科学製1/20スケールの「HONDA N360」である。
このHONDA N360は、モデル・スピードライフ誌No.38の表紙となったモデルだと思われる。
そして、製作記事を見ていると、杉崎氏の細かな拘りの改造が随所に書かれている。ウインドウの改造や車高を下げる改造点などがそうだ。
また、スロットカーへの改造もゴーセンシャーシを使用して書かれている。
1/20スケールでスロットカーへ改造とはと不思議に思われる読者もいらっしゃるかと思うのだが、当時1969年頃の非公式レースにおいて、軽自動車に限り1/20スケールによるスロットカーレースが行われていたのは確かだ。
 クライマックス社も1/20スケールの「スバルR2」「フロンテ8S」の2種を発売するなど上手く盛り上がっていけば専用のレースが確立された可能性はあったが、結局尻つぼみで消滅することになってしまった。
1/24での軽自動車はミニ・クーパーよりも小さく製作は難しいが、1/20にすると1/24のツーリングクラスぐらいの大きさとなりタイヤ径も丁度良いため発案されたかと想像する。
 
 バンダイ製のマーコ・シャークについては、バンダイの一連のコンセプトカーシリーズの新作と思われるが、同社1/20スケールの「トヨタ-7」同様、バンダイは1/20スケールを定番スケールとして定着させようとしていたのではないだろうか。

杉崎氏の当時の塗装はほとんどが「ハンブロー」のエナメル塗料で行われており、白の缶スプレーでの下地塗りは今でいうサフェーサー効果を狙っていたものであろうか。
 
 
 
 

 

 

 

 


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