モデル・スピードライフ内に付属するグラビアページには「モデルカー・レーシングファンの専門雑誌」から「モデルカーの総合雑誌」に変わった頃から頻繁に実車のレース結果と写真が掲載されている。 日本グランプリなどは編集部が直接現地にて撮影した写真が載っている。 これは読者にモデルカーは実車あってのものだよ!と 杉崎氏が言っているように聞こえるのだが・・・・。

 さて、今回のNo.22号の表紙も杉崎氏のアイデアのようである。 1967年のル・マン24時間レースの余韻が残る時期に“チャパラル2F”と“ローラT70MKIII”を追う左ハンドルのマシンのコクピット内。 とても雰囲気のあるシーンの再現だ。 ただ、ドライバーがいないのはどうしてだろうか・・・。

 第7回目を迎えた「プラスチックモデルカー製作のコツ」であるが、今回は伝説となる「手書きでのゼッケンの書き方」である。これぞ杉崎 英明 氏の真骨頂の1つだと思う。 
今は自作PCデカールでなんとでも本物に近く再現可能である。(これもある程度技術的に難しい版下校正をする必要があるが・・・) ところが当時となるとクリヤーシートなども手に入らないので、インストで作ることも難しかったはずである。 となると実車と同じように描くには、やはり手書きで描く以外にはなかったと思われる。
しかし、手書きは誰でも出来ることではない。 私なども漫画を描くことは得意でもゼッケンやスポンサーマークを書くことはちょっと出来なかったと思う。失敗してボディを汚すのが関の山だったように記憶する。
 現在においても私が知るところ、1人を除いて他に知らない。
 
 テトラ模型の「CHAPARRAL 2C」(正確には「2」を2Cタイプに改造したもので2Cではない)であるが、今だこのキットの現物を見たことがない。 当時としては良く出来たキットのように思うのだが、やはり杉崎氏の組み立てが上手すぎるため簡単に完成することが出来るように感じてしまうのかもしれない。
実車の説明も細かく書かれていて、やはり杉崎氏は実車志向のモデラーだと再認識した次第だ。
 
 
 
 

 


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