6.各地の取り組み方 インターネットは距離と時間をなくす情報システムとされる。距離の負担がなくなる社会では、地域にとって「情報政策」は不要になるのだろうか?決してそうではなく、むしろこれまで失敗してきた「情報政策」が、本当に意味を持つ時代を迎えていると言えよう。そこで、これまで「先進地」とされてきた地域を中心に、どんな取り組みがされてきたかを見ながら、「地域情報化」の意義を考えてみたい。 都道府県の情報化政策の中で、筆者が現在、他の地域のモデルになると評価しているのは、岡山情報ハイウエイである。評価の根拠は後述するとして、まずその概要を紹介する。
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橋本大二郎知事がリードする高知県も、情報化に熱心に取り組みだした県として注目されている。 現在3期目の梶原拓知事の強い指導力で情報化に力を入れているのが岐阜県だ。梶原知事は建設省出身だが、岐阜県副知事に就任した1985年に『都市情報学』『道路情報学』(いずれも、ぎょうせい刊)といった著書を出すなど、早くから情報化に関心を寄せてきた。詳細 ◆後れ取る広島 以上は「先進地」の3県を点検したが、呉大学の地元広島県は、情報化への取り組みはかなり遅れている、といわざるを得ない。詳細 |