●カラープリントの準備


◇薬液の準備
まず処理液の準備から始めよう。カラーネガプリントの処理液は、発色現像液と漂白定着液の2種類がキットになっている。現在のキットはいずれも濃縮液なので、ただ指定量の温水に溶かすだけだから簡単である。適当なポリパケツでよく撹枠しながら溶解し、今回のように現像ドラムを使うときは、液をポリビンに移して温度調節をしておく。液を溶くときは、まず発色現像液から溶解する。液が飛んだり、はねたりしないよ一つ、とくに漂白定着液が発色現像液に混入することだけは絶対にないように注意する。一滴でも混入すると汚染を生じ、使い物にならない。パット現像のときは、恒温パットに液を移して蓋をし、液温が安定するまで待つ。このときも漂白定着液が発色現像液に混入しないように注意する。

◇セーフライトの設置と注意
安全光は、パット現像のときはパットの上を照明するよう配置する。またドラム現像のときも安全光があったほうがよいが、いずれにしてもかなり暗いうえに、機材の項でも述べたとおり、カプリやすいので十分テストをしておき、必要以上に安全光にさらさないように注意したい。未露光部分に出なくても、露光部分にカプリが出るからである。

◇引伸機の高さと使用絞り値
さて、露光の準備であるが、引伸しサイズを決めるにあたって、おすすめするのは8X10(六切)伸しが、10X12(四切)伸しである。なぜかというと、このサイズであればコンタクトも引伸しも同じ条件で能率的にプリントできることと、迫力ある手作りプリントができるからである。というわけで、8X10が、10X12に引伸せるように引伸機の高さ(拡大率)を調節してビントを合わせ、引伸レンズの絞りをF5.6か8にセットする。ここで大切なことは、これ以後この条件を変えないことである。そうすれぱあとの操作は、1.引伸機のフィルタ−値と、2.引伸タイマーの露光秒数セットだけだから、だれにでも確実に管理ができる。

●現像のポイント

現像処理のコツといえば、化学の実験と思って、温度と時間と撹枠を守ってできるだけ指定どおりにやることである。
◇パット現像での注意
ぺ−パーを液に入れたら適当によく動かすこと。時間がきたら液をよく切って漂白定着液に移し、すぐさまよく動かす。とくに大きいペーパーは撹絆ムラが出やすいので、何度かペーパーを手でひっくりかえすのが賢明である。慣れてくればペーパーを背中合わせにして、同時に2枚の処理ができるのも皿現像のメリットであるが、ピンセットではキズ、ひねりが生じないように慎重に操作すること。

●色判定での注悪点

プリントの色は、見る光によって色が違って見える。たとえぱ一般の螢光灯では正しい判定はできない。なるべく昼の光が、昼の光と同じプルーランプを使用するか、蛍光燈であれば色評価用を購入しておく。これはたいへん重要なことで、さもなければ判定を誤るのでとくに注意したい。



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