画像の入力
デジタル画像データはどうやって作られるのでしょうか。まずあげられるのが、イラストレーターなどのドロー系のソフトや3D画像のようにコンピューターで作られた画像です。もっともフォントデータを含むドロー系のデータファイルを画像データとは呼びませんが、例えばイラストレーターで作成したイラストや図などは画像データと呼んでも良いのではないでしょうか。そして最近急速に普及してきたデジタルカメラで得られた画像、フィルムスキャナーやフラットベッドスキャナーで読み込んだ画像、などがもっとも一般的なデジタル画像データであります。雑誌や新聞の写真はデジタル化されたものがほとんどですし、インターネットでのウェブの画像などはまさにデジタル画像です。
コンピューターグラフィックやドローデータを除けば、デジタル画像データはレンズを通した光学的情報をCCDなどの入力素子によって電気信号に変換されたものであります。デジタルカメラは銀塩カメラのフィルムの変わりに2次元エリアCCDを配置して画像を記録しています。デジタルカメラの中にはラインCCDを走査して画像を取り込むタイプもありますが、ほとんどのものは通常の銀塩カメラのようにワンショットで画像を取り込んでいます。
フィルムスキャナーやフラットベッドスキャナーにはラインCCDセンサーが用いられていてこのセンサーが原稿やフィルムを走査することによって画像を取り込んでいます。つまりA4の原稿をフラットベッドスキャナーで読み込む場合はたとえばA4横の長さに並んだCCDセンサーがA4の縦の方向に走査して原稿を読み込むわけで、コピー機が原稿を読み取るのと良く似ています。デジタルコピー機の場合は似ているどころかフラットベッドスキャナーそのものです。
印刷に使用する画像をフィルムなどから取り込むのにはドラムスキャナーが用いられます。ドラムスキャナーにはフィルムなどの原稿をガラスのドラムに巻き付けてこのドラムを回転しながら軸方向に移動させることによって、まるでりんごの皮をむくような感じで原稿をスキャンしていきます。読み取りには感度のよい光電子倍増管などが用いられ、解像度が高くて階調性のよい画像取り込みができます。
こうやってデジタルデータとして取り込む装置を見てみるとより高画質なものほど受光素子の面積が小さくなっていきますね。デジカメは面で、フラットベッドやフィルムスキャナーは線で、そしてドラムスキャナーは点で入力しています。素子の性能を最大限に利用とするとこのようになります。
パーソナルユースでも銀塩カメラからデジタルカメラに乗り換える方も出てきているようですね。印刷入稿にはもちろん銀塩フィルムからドラムスキャナーでデジタルデータ化したものを用いることが大部分ですが、デジタルカメラをはじめ最近のCCDエリアセンサーの性能向上は目をみはるものがありますので、このあたりがどう変化していくかは非常に楽しみですね。
1.「デジタル画像の大きさについて」
2.「画像の出力いろいろあります」
3.「はじめての2値化」
4.「印刷も2値化画像から」
5.「175線2800dpi256階調って?」
6.「デジタル画像の入力」
7.「CCDセンサーの仕組み」
8.「デジカメのダイナミックレンジ」
9.「デジカメ画像はレタッチできますが..」
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