◆◇纏足◇◆         大羽りん


先日、縁があって、母校である慶應義塾大学で
「異文化コミュニケーション」というテーマで講演させていただきました。

ゼミの先生からお声をかけて頂き、とてもうれしかったです。
講演では、中国人とのコミュニケーション術について大学生の前で
お話をさせて頂きました。

ところが、質疑応答の時間に、「わっ!答えられない!」
という質問が飛び出し、焦りました。

私の説明:
「美しい」という漢字は「羊の角が大きい」と書きます。
ここからも分かる通り、中国ではなんでも大きいものが美しいのです。
天安門広場に行って見たら、中国の「美」の感覚が分かるでしょう。

学生からの質問:
「大きいものが美しい」とおっしゃいますけど、
では「纏足」はどうなんですか?
あれは小さい足が美しいと思うからなのではないですか?

私、・・・・(・.・;)

ゼミの先生は「清朝の歴史」がご専門なので、
結局助け船を出して頂きました。

「纏足」(てんそく)とは女性が足を小さいままにしておくために、
指などを折り曲げて布を巻きつけておくというもので、
確かに「女性は足が小さい方が美しい」という考え方はあったそうです。

ところが、実際のところは、この考え方にはウラがあるのです。
纏足をするのは上流階級の女性で、
まともに歩けないわけですから、働いたりしないし、
歩くだけでも介護が必要なので、召使いがたくさんいたことを意味します。

つまり娘や奥さんが纏足しているということは
自分が上流階級であることをアピールできるわけで、
そのために、纏足が行われるようになったとのこと。

そこには「小さい足が美しい」というより
そういう上流階級の女性を褒めたたえる意義があり、
纏足していることを示すことによって
「自分は上級階級である」という中国流の見栄があったということです。

「はあ、なるほど!」と私。(>_<)

先生に大感謝です。

まだまだ勉強不足。
もっとたくさん吸収しないといけませんね。