診療所通信
        Clinic News Paper
No.90
2007/1/1

/                 川上診療所
 自転車の車輪をはずして袋に入れて旅に持って行くことを輪行と言います。大きな荷物ですが、これを列車に乗せて目的地で組み立ててサイクリング旅行をする。自転車好きの私には、ワクワクする旅のカタチのひとつです。「自分探しの旅」とか、なかなかロマンチックな響きがあって実現できたらいいですね。私の仲間の医者たちは、年中多忙で、ストレスいっぱい、追い回されていて、ゆとりのない生活をしているとグチります。顔を合わせるたびに、その症状はひどくなっていくようです。冬休みなどにまとまった休みを取って、日常から離れて自分を再点検する時間を作るべきだとアドバイスすると、そのまま同じ返事が帰ってきます。まるで自分のすみかの岩穴から外に出られなくなった山椒魚のようです。私も今年こそ何か夢を一つ実現したいなあと思う正月ですが、皆さんはこの年末年始、良いことがありましたか? あった人は良かったです。なかった人は・・、検診など受けることにして「特に異常はなかった」と言われる、というのはどうでしょうか。
謹賀新年。皆様のご健康を、心からお祈り申し上げます。

・がんの推移・・・・国立がんセンターがん対策情報センターのデータから、この30年間の推移(どのがんが増えたか)を見てみましょう。 グラフはがんに罹った人数です(女性1975〜2000年 )。1975年当時は胃がんが一番多かった。大腸がんと乳がんは増え続け、85年には子宮がんの患者数を上回った。95年にはついに胃がんよりも多くなった。それから10年以上たった現在も、大腸がんと乳がんは増え続けています。

・カレンダー・・・・あけましておめでとうございます。ホームページ担当の池田です。今年の干支はイノシシですね。それとは直接関係ありませんが、私は犬や猫が好きで、犬や猫の写真のついたカレンダーを毎年たくさん買い込みます。「そんなに買ってどうするんですか?」とお店の人に言われそうですが、診療所のスタッフや他の仕事先の人たちにほとんど配ってしまいます。しかしその前に、カレンダーの写真をみんな一通り眺めて見ます(本屋さんの店頭で、ニヤニヤしながら写真を見てると怪しいおじさんになってしまうので、自宅でですが・・)。同じように見えても一匹一匹みな表情も違っていて、見飽きませんね。愛らしい動物などペットには、癒しの効果があると言いますけれど、よく分かります(たしか、院長はメダカを飼っているらしいです・・)。イノシシはペットになりにくいでしょうが、亥の干支の由来を調べてみると、猪肉は万病を防ぐと言われていて、無病息災の象徴とされています。また亥の特徴は「勇気と冒険」だそうですよ。
今年1年、勇気を持って、無病息災でがんばりましょう。


診療所通信の目次に戻る