診療所通信
        Clinic News Paper
No.83
2006/6/1

/                 川上診療所
 長年の疲労が溜まったのかどうか、私2年前に体調を崩してしまいました。そこで昨年は、診療時間を減らし、依頼の仕事や役職を減らし、公的検診などを全て休止することにしました。その間、何をしていたかと言うと、徒歩通勤するようになり、禁煙をし、水泳を再開し、ダイエットし、おかげさまでまずは元気になりました(太った?と言われるのが心外ではありますが)。ここで再び以前に戻すと意味がないわけで、しかし検診などはどうしたものか思案しておりました。予算の限られた公的検診では、深いことは分からないし、30代の乳がん検診は廃止されてしまうし、2年に1度のがん検診では早期発見は難しいし、確かに問題がないわけではないのですが、多くの皆さんからの要望もあり、やはり千葉市検診は再開することにいたしました。まあ、以前のように「立つ隙間もないほど混んだ待合室」に戻ってはいけないし、書類だけで処理する出来合のドックじゃあるまいし、異常がない受診者でも一人一人をしっかり診ていきたいとは思っています。バランスの良い仕事の仕方をすること、働き盛りと言われる同年代の皆さん、心すべき課題ですよ。
千葉市の検診につきましては、混雑を避けるため予約制にさせて頂きました。

・千葉県は4年連続第1位・・・・厚生労働省は乳がん検診に関する平成16年度の統計を発表しました。それによりますと全国のマンモグラフィによる乳がん検診の受診者総数で、今年も千葉県が第一位でした。もちろん発見された乳がん患者さんの数も一番多かったです。受診者数は千葉県98,957人(乳がん発見人数は214人)で、第二位は東京都67,565人(同150人)、第三位は愛知県61,407人(同173人)、第四位は埼玉県、第五位は宮城県と続きます。千葉県は乳がん検診の先進県なのです。また、乳がんの発見率という視点から見てみますと、マンモグラフィによる乳がん発見率は0.24%(全国総数1,099,713人中2,685人)であるのに対して、視触診での発見率は0.15%(同1,599,234人中2,406人)となっており、触診よりマンモグラフィが有効であるという結果が示されました。触診による乳がん検診ではなく、マンモグラフィによる検診がもっと普及すると良いですね。さらに超音波(エコー)による検診が実現すれば、若年者の見逃しはもっと少なくなることでしょう。
検診は税金でやるものだから、一朝一夕には改善されないかも知れません。しかし・・・。

・アロマテラピー講座(その3)・・・・梅雨の季節が近くなると、気になりだすのは、カビや食中毒のことではないでしょうか。こんな時、やはりこまめなお掃除が大切になってきますよね。例えば、殺菌、消毒、消臭効果のある精油(ペパーミント、ユーカリ、レモンなど)を、掃除用のワイパーシートに1〜2滴垂らしてから床を掃除すれば、床の殺菌になります。また、掃除機のごみパックに精油を1滴垂らしておけば、掃除機をかけたときの排気口からの嫌な臭いの防止にもなり、ごみパックの殺菌ができます。前回、私(看護師:源)のお勧めのアロマテラピー活用法で紹介したお掃除方法(バケツの水に精油を2〜3滴垂らしてから拭き掃除すると部屋中いい香り!)の応用として、普段は時間がなくて本腰を入れて掃除できない冷蔵庫の中などを、精油を含めて軽く拭き掃除することで、簡単に清潔を保つことができます。こんなふうに、日々の生活の中にアロマテラピーを取り入れてみてはいかがでしょうか! いつもの生活が変わって見えてきますよ。
源さんのおうちでは冷蔵庫の中もアロマしちゃうんですね。なるほど・・・。(院長)
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