診療所通信
        Clinic News Paper
No.82
2006/5/1

/                 川上診療所
 今年は、巨人が強いようです。橋本先生は大の巨人ファンなので、さぞ機嫌が良いことでしょう。今シーズンの開幕戦には学会講演から直行し「応援席でネクタイしてるの私だけで、かっこ悪かったです」と言いつつ、ニコニコ。「東京ドームで息子と一緒に食べるホットドックが一番うまいです」とも仰せになる。一方、宮内副院長は、強烈なサッカーファンです。もうすぐ始まるワールドカップを前に力を貯めています。「何なら、スポーツカフェ予約しておきましょうか。夜中ですが。」と、まんざら冗談でもなさそうに私を誘惑します。こりゃ、二人ともストレス障害はなさそうだな・・。さて私はと言えば、世界の三大自転車レースの一つジロ・デ・イタリアが、今月始まります。イタリア全土の約4000kmを3週間にわたって、遺跡のような美しい街並みを、海岸線を山岳を、自転車で旅するレースです。「想像しただけでワクワクするだろ?」と水を向けても、両先生はポカンとするばかりですが。さて皆さん、スポーツは観るもやるも、心身に良いに違いない。そう確信する今月の私たちでした。
5月は、いわゆる一つの風薫る季節っていうやつですね。

・アロマテラピー講座(その2)・・・・精油(エッセンシャルオイル)とは、植物が作る香りの高い特殊な物質を、細胞から抽出したものを言います。空気に触れると蒸発しやすく、香りもとんでしまいます。植物から抽出される精油の料は少なく、たいへん価値のある高価なものもあります。例えば、ローズの精油1滴をとるには、約50本分のバラの花びらが必要とされます。柑橘系の精油は、値段も手頃で親しみやすいので、初めての人にはお勧めの香りです。精油は、その一つ一つが個性的な香りと作用を持っています。その秘密は、目には見えない数十種類から数百種類の天然の化学成分が、鼻を通して脳に伝わることで生まれます。今、雑貨屋さんなどでよく売られている精油ですが、種類も多いし、どんなことに気をつけて購入したらよいのか迷います。一番大事なことは、説明よりも自分にとって心地よい香りであることです。次にこだわりたいのは、直接からだに作用するものだからこそ、できれば合成ではなく天然のものを選ぶこと、ですね。
ホンモノのバラの香りって大変なことなんだ、と院長は驚いてしまいました。

・増田先生のコラム・・・・私の住んでいるマンションの1階に突然、不思議な会社が現れました。早朝から行列して、扉が開くのを待っています。そして、なかで何やら終わると、お醤油やタオルなど、全員が同じ品の入った袋を持って出てくるのです。ウワサでは、悪徳商法の一つらしいです。最初は無料で物をくれるみたいだからと参加すると、とにかく話が面白いんだそうです。毎日通うので、仲間意識ができ、皆が仲良くなる。そうした頃に、高い物を売りつける。すると、集団心理の不思議、一番になりたいって思いが出るらしくて、気がつくと人に負けないように「買いますっ!」と、何十万の布団に手を挙げているんですって。3ヶ月位で会社は突然移転していくそうです・・。でも、並んでいる人に忠告する人はいません。これって冷たい? けれど、忠告しても不愉快にさせるだけなんだろうと思います。寂しいから行くのかもしれない人達、3ヶ月の満足料込みの商品代でいいのではないかしら?とも思う。現代の歪みを突いた商法に、騙される方にも問題があるとは思いますが、裏切られたという感情を人に起こさせる罪は大きいと感じます。
医療の分野でもそうですが、悪徳商法はいけませんね。
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