診療所通信
        Clinic News Paper
No.80
2006/3/1

/                 川上診療所
 歩いて通勤するようになってほぼ1年になります。以前は腰痛やストレスやらで体調が芳しくなかったのですが、歩くようになってからはいろいろなことが徐々に良くなってきたように思います。クルマ通勤では分からなかった街の様子や季節の移り変わりなどが、歩くと感じられて、これが心身に良いのでしょう。大きい声では言えませんが、ついでに禁煙も断行しました。歩いていると海のにおいや街のにおいが分かるものですが、同時に国道沿いの空気の悪さを身をもって実感することにもなります。で、これは身体に(そして他の人にも)良いわけはない、禁煙しようとなったわけです。いま診療所では朝の開院前と午後の診療開始前に、アロマテラピー・アドバイザー(当院看護師のMさん)の指導のもとにお香を焚いています。お気づきの人もいらっしゃるでしょう。これで院長はゆったりすこぶる機嫌がよろしいのです。医者や病院が効率ばかりを考えていると殺伐になって、患者さんもつらくなるんじゃないだろうか。考えどころですね。
3月、いよいよ春です。新芽のにおいはもうすぐそこに来ています。

・がん死亡率の国際比較・・・・外国ではどんながんが多いのでしょうか。また日本とはどう違うのでしょうか。「がんの統計2005」からがん死亡率(人口10万対)の国際比較を調べてみましょう。まず女性の乳がんでは、日本が15に対して韓国は5、アメリカは29、イギリスは42、フランスは36となっています。乳がんは欧米に多いタイプのがんですね。子宮(頚がん)は、日本4、韓国3、アメリカ3、イギリス4、フランス2と、欧米でも日本でも死亡率は低いようです。一方、胃がんは男女とも、日本に多く欧米に少ない。数字(女性)で見ますと、日本27、韓国17、アメリカ4、イギリス8、フランス7程度です。男性では、日本も欧米も肺がんが一番多いです。日本68、韓国37、アメリカ66、イギリス70、フランス72、イタリア94となっています。統計数が出ていない国もたくさんありますので、一概には言えませんが、肺がんの死亡率の高さには驚かされます。また乳がんは様々な対策が世界中で行われているにもかかわらず、依然として女性のがんのなかで一番多いようです。
予防医学の大きな柱は検診です。もっと検診の精度を高めなければなりませんね。

・猫にも個性があるんだなぁ・・・・ホームページ担当の池田です。今回は、仕事先で飼われているニャンコのことを書きたいと思います。その仕事先には、ニャンコが1匹いるのですが、そいつは最初、ネコ好きの私を全然無視していました。飼い主さんがお茶を出してくれたときなどは、お茶菓子を目当てに寄ってきたりするのですが、長いことその程度の付き合いでした。先日、そこのパソコンの具合を調べに行ったら、珍しく私の足に体をこすりつけてきたのです。「なんだろう?」と思ったのですが、すぐにそのまま離れて行きました。しばらくしてまたやって来たので、「なんだお前は〜」と体を撫でたらコロコロ(ゴロゴロではないです)とのどを鳴らします。「甘えに来たんだ」。6年目にしてやっと認めてくれたんですね。ネコ好きの私ではありますが、PCの調子が悪いということで呼ばれたわけで、慣れてくれたこのニャンコをずっとかまっているわけにもいきません。それにしても、ニャンコが甘えるときはゴロゴロとのどを鳴らすと言いますが、このニャンコはコロコロという感じでした。クックッという感じにも聞こえるので、最後にポッポーとつけたら「お前はハトか」とツッコミを入れてしまう・・・。パソコンもそうですが、猫にも個性があるんだなあ。
池田君はネコとも会話ができるんですね。知らなかった。(院長)
診療所通信の目次に戻る