診療所通信
        Clinic News Paper
No.72
2005/7/1

/                 川上診療所
 この7月で診療所は満6才になりました。誕生日にお祝いをするように、わが診療所でもささやかながら職員みんなでお祝いをします。開院当時はスタッフ数わずか5人だったので、「じゃあ、お昼でも食べに行こうか。」で済んだのですが、今はスタッフも20人を越え、昼食会もけっこう盛大です。診療所の宴会は幼児も家族も参加OKですので、まるで保育園の謝恩会みたいな雰囲気になります。開院からたった数年でこの変化だとすると、10年後にはどうなっているんだろう。宴会に集うこの無邪気な子どもたちも、そのころは立派な青年やお嬢さんになっているでしょうね。老いも若きも、男も女も、医療をする側も受ける側も、屈託なくみんなが集える診療の場を作ること、それは悪くない夢ですね。私としてはこの先、診療所を肥大化させる気は毛頭ないのですが、しっかり成長させたいとは思っています。ホームページなどをご覧になって来られる新患の方が、本当は緊張しているでしょうに、私の顔を見るなりニコッとされたりすると、この診療所を始めて良かったなあ、と6年たった今も思います。
暑さ厳しき折、暑中お見舞い申し上げます。

・悪性新生物による死亡率・・・・平成16年度の人口動態統計が厚生労働省から発表されました。悪性新生物とは、がんのことです。これによりますと、死亡率の増加は肺がんや乳がんや大腸がんで顕著です。一方、胃がんや子宮がんなどは減少傾向にあるようです。昭和60年の胃がん死亡率(女性)は30.6(18,756人)でしたが、平成16年は27.4(17,706人)に減少しました。同様に子宮がん死亡率はS60年が8.0(4,912人)でしたが、H16年は8.6(5,523人)とほぼ横ばい状態でした。乳がん死亡率は8.0(4,922人)で子宮がんと同じだったのですが、同期間で16.3(10,524人)と2倍以上になってしまいました。また大腸がん死亡率(女性)も14.6(8,926人)から、同期間で28.2(18,206人)と約2倍になりました。がんは食事や生活習慣と深く関わっています。塩分の摂りすぎが、胃がんの発生や高血圧と関係するように、カロリーの摂りすぎと肥満は、乳がんと大腸がんに関係します。この20年間で、どのがんがどうして増えたのか、今の日本の生活習慣と照らし合わせながら考えてみて下さい。
サプリメントよりダイエットのほうが、がん予防に有効なようですね。

・わんこ大好き!・・・・診療所のホームページ担当の池田です。職員の間では有名なことですが、私は、犬や猫が好きです。今日は、最近仕事先で会ったわんこ(犬)のことを書きたいと思います。そのわんこは、ビーグル犬(ミックスかも)です。ちょっと食いしん坊らしく、私がコンピュータに向かっていると、前足を私の足の上にかけて伸び上がってきて、『何かちょうだい』と言ってきます。その時、わんこの顔が私の顔のすぐ下に来て、今にも舐められそうで、それがとても嬉しいです(^^)。それでも、何ももらえないと分かると、今度は自分から『お手』をしてきます。つまり、私が手を出していないのに、『お手』をする位置に前足を上げて、『お手をしたから何かちょうだい』と言っているわけです。結局、パンを少しあげることになってしまいました。このわんこはちょっと肥満気味なので、健康上は良くないとは思うのですが(^^;)。
診療所の事務所には、ご近所の猫がよく遊びに来ます。いずれこのにゃんこも紹介します。


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