診療所通信
        Clinic News Paper
No.70
2005/5/1

/                 川上診療所
 通勤で歩くようになってから2ヶ月がたちました。我が家から診療所まで、だいたい5kmくらい、徒歩1時間弱です。同僚の医師や整形外科の専門医たちの勧めで始めたのですが、やっぱり医者の言うことは聞くものですねえ、悩まされていた腰痛はおきなくなり、ストレスも少なくなり、ついでにコレステロールも下がってきました。歩くことの効用は、空き地の草花を眺める余裕って言うのでしょうか、心身共によいですね。健康法や生活の習慣は人それぞれ、私の場合は、食事ではサラダをいっぱい食べることです。晩酌の肴もサラダ、と言うと、それじゃ酒が旨くないだろうと言い返されそうですが、それがそうでもないです。たまにじゃわからないので、一度ならず二度三度、試してみてはいかがでしょうか。ところで乳がんの自己検診、これはあまりコンを詰めない方が良いです。ときどき触れてみるくらいがちょうど良くて、がんを見つけようとがんばると、ノイローゼになってしまうかも知れない。健康志向もほどほどが肝要と思うのですが。
次回から、宮尾先生のNGO奮戦記の連載を開始したいと思っています。乞うご期待。

・乳がん検診のデータ・・・・平成15年度の乳がん検診の統計が、厚生労働省から発表されました。そのデータを見てみましょう。視触診の受診者総数は2,770,371人。マンモグラフィ検診の受診者総数は717,703人。日本でもだいぶマンモグラフィ検診を受ける人が増えてきましたね。乳がんの発見率は、集団検診の視触診が0,09%で、マンモグラフィ検診が0,20%でした。やはり2倍以上の精度でマンモグラフィ検診が優位のようです。都道府県別のマンモグラフィ検診受診者数を見てみると、千葉県は78,292人で全国で第一位です。ちなみに人口の多い東京都で16,717人、大阪は24,289人でした。千葉県はマンモグラフィ検診がより普及しているという点では良いのですが、しかし一方、千葉市の検診は今年度から、30才代が廃止になりました。いかなる根拠で30代の方の検診がなくなったか分かりませんが、これには専門医でなくともちょっと首をひねってしまいますね。
当院でも30代の方の受診者は年々増えています。今後も検診は定期的に受けて下さい。

・診療所内の人事・・・・先月から診療所内の人事が(と言うほどのことでもありませんが)変わりました。看護師の阿部さんが千葉大学看護学部に行くため退職となり、また同じく看護師の山本さんが出産のためお休みとなりました。新たに、石井さんと中野さんが加わってくれました。どうぞよろしくお願いいたします。放射線検査では、部門強化のため、小野寺さんと鈴木さんの二人が加わりました。また、事務系では、保坂さんが加わりました。非常勤の医師では、一時期休診していた龍野先生と笠川先生の外来が、再び開けるようになったことと、増田裕有子先生の乳腺外来が月・火・木の三日間に増えました。スタッフ一同、新たに気持ちを引き締めてがんばって行こうと思っております。また4月からの個人情報保護法の施行に基づき、待合室で個人名をお呼びすることをやめ、受付での番号でお呼びすることにいたしました。ちょっと殺伐とした感じ(?)ですが、この方が間違いがなくて良いかも知れませんね。
夏が来ると開院6年。常々この診療所をより良い方向に持って行きたいと思っているのですが。


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