診療所通信
        Clinic News Paper
No.68
2005/3/1

/                 川上診療所
 わが診療所の橋本先生と宮内先生は、自分流健康作りを実践していて、運動とダイエットの効果もあってか、ますます男前になりました。うむ。それに比べて院長の私は、ろくに運動もできず、よろしくないですね。まずは、いっぱい歩こう、毎日少しずつでも体操をしよう、また振り出しから始めよう、などと思っている今日この頃ではあります。3月は気候もだんだんと春らしくなって来て、ハミングしながら散歩でもすれば、気持ちも明るくなれるかも知れない。涙そうそうという曲を作った沖縄のグループ・ビギンは、「いやし系」ではなく「日溜まり系」というそうですが、暖かみがあってなかなか言い得ていますね。そういえばモーツアルトを聴くと、身体に良いとのこと、これもうなずけるような気がします。医者に大丈夫ですよと言われると、何だか元気になったような気がする。その反対にあれこれ問題点を並べ立てられると、病気の気分になったりする。名医の誉れ高い先生方は、その辺の違いや表現の仕方も分かっているのでしょうね。きっと。
私も斯くありたいものだと常々思ってはいるのですが・・・。

・お酒を毎日たくさん飲むと・・・・ 厚生労働省研究班による多目的コホート研究によると、1日平均3合以上飲む人は、時々飲む人と比べると1.61倍がんの発生率が高いことが分かったそうです。研究班は全国の9保健所管内でアンケートを実施し、追跡調査をしました。その結果、男性については、毎日の飲酒量が増えると何らかのがんになる危険が高くなりましたが、女性は、毎日お酒を飲む人が少なかったようで、このような傾向は出なかったそうです。また、たばこを吸う人は飲酒量が増えるにつれ、がんのリスクが2.32倍とさらに高くなっていました。研究班は、『いろいろな生活習慣病をまとめて予防しようと考えると、お酒は日本酒換算で一日1合(ビールなら大びん1本、ワインならグラス2杯)程度までに控えておいた方がよいと言えるでしょう。』とコメントしています。(※日本酒1合のアルコール量は、焼酎で0.6合、泡盛で0.5合、ビールで大ビン1本、ワインでグラス2杯(240ml)、ウイスキーダブルで1杯のアルコール量と同じだそうです。)
がんや成人病は、毎日の生活をちょっと変えることで予防できるわけですね。

・加戸先生からのメッセージ・・・・ 近ごろは詩をよく読みます。読みたいときにすぐ読めて、短い一文であってもストレートに心に響くからです。最近のお気に入りは「人間は瞬間を永遠なものにすることもできる」というゲーテの一文です。人は、今を満足するよりも、先のことを考えては、不安になっていることが多いのではないでしょうか? ゲーテのこの詩は、今の自分の一言や行動が、誰かの永遠になっていくかもしれない、と教えてくれます。思い悩むよりも、毎日の一瞬を永遠にするように生きたいものです。皆さんも今を楽しんで下さいね!
(院長談)加戸先生のメッセージは、いつもとっても素敵です。彼女は今、マンモグラフィ講習会と試験のため、
猛勉強中です。いずれ専門医を目指して、患者さんのために良い女医になるようがんばって下さい。


診療所通信の目次に戻る