診療所通信
        Clinic News Paper
No.58
2004/5/1

/                 川上診療所
 ゴールデンウィークは皆さんいかが過ごされましたか? ボクは自転車で久々のサイクリングや、朝からのんびり本を読んだり、まあゆったり過ごさせていただきました。仕事が始まるとまた「追われる毎日」になるわけですが、ヒトには休養が必要だとか、日常のストレスの蓄積が病気を生むんだとか、こういう時に反省しますね。しかし、またスケジュールはびっしりです・・。先日、ある講演会に呼ばれて話をしてきた時のこと、駅から会場までの途中に大きな公園がありまして、木々草花がじつにきれいで、家族連れは楽しそうに遊んでいて、景色をぼんやりと眺めながら歩いていたら道に迷ってしまい、あわてて走っていくハメになり、結局遅刻。汗を拭き拭きのボロボロの講演になってしまいました。いつも我が子には「道草をするんじゃないよ」とか言っているのですが、DNAはあらそえず形無しです。オンとオフ、まじめと手抜き、人間の身体にもそういう制御システムが備わっていて、うまく使い分けられる状態を健康的と言うんじゃないでしょうか。
講演といえば来年の予定まであったりして、自分の健康を守ることも課題の今日この頃です。

・院長のお薦めクリニック・・・・先月号で名医はどこにでもいるけれど、見つけるのは難しい、というようなことを書きましたところ、質問をたくさんいただきました。それでは具体的に、この地域の「私のお薦めクリニック」をいくつか書いておきましょう。まず「池田クリニック」(美浜区磯辺:電話043-298-7711)、専門は消化器で胃や腸の内視鏡検査がたいへん上手です。私も彼に内視鏡をやってもらっています。池田先生は県がんセンターで私と一緒に仕事をしていました。「ピアースクリニック」(稲毛区小仲台:電話043-290-6767)、専門は循環器ですが、女医でもあり女性医療に対しても見識が深いです。彼女は千葉大学の出身で私の後輩になります。開院前は県立循環器病センターの主任医長でした。2人とも私が個人的によく知っている医者ということで、他にも良いクリニックはいっぱいあると思います。大病院については、さてまたの機会に・・・。
この診療所はどうでしょうか。普通のことを普通にできれば、と思っていますが。

・研修医の加戸です・・・今年から診療所で勉強をさせていただいている加戸です。私事ですが、先日より繰り返し歯肉が腫れたので、ドキドキしながら歯科を受診しました。見かけが悪いという理由から審美歯科で入れた歯がその原因でした。トラブルが起きにくいような形にしてくれていた先生の考慮を知ることなく、私は10年パクパク美味しく食べて過ごしていたのです。また先月は、マンモトームという検査の見学に行きました。30分近い検査は、乳房をギュウッと挟んだまま、そこに検査針を刺します。傷は小さくすみますが、患者さんは緊張や不安でかなり疲労するはずです。先生は、検査の最後に確認のレントゲンを撮るときに、患者さんと一緒にいます。疲れた患者さんの針の傷に、先生はガーゼを当てながらいます。患者さんは、先生がいてくれることを気には留めないかも知れません。こんな風に、人の幸せを願い、人の幸せが自分の幸せである生き方って、とても素敵だと思いませんか?私は医師としても人としても、まだまだ修行中です。どうぞこれからもよろしくお願いします。
加戸先生は麻酔科を専門とする若い女医さんです。がんばって下さいね。




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