診療所通信
        Clinic News Paper
No.46
2003/4/30

/                 川上診療所
 私の同級生が先月、クリニックを開設しました。場所は東京の半蔵門。千鳥が淵の近くです。彼は心臓外科医で循環器が専門です。クリニックはまだ出来立てで、私の診療所と違い(?)白く清潔感にあふれています。佇まいは違っていても、医療に対する情熱と理念は共通するものがありそうです。大病院では時間がなかったり忙しすぎたりして、とかく見えにくい「医者の顔」ですが、クリニックでは患者さんと正面から向き合っての医療ができる。「私とあなた」の関係で診療が進められるんです。それやこれや、ここ何ヶ月間か彼といっぱい話をしました。この日本にもいい医者はたくさんいます。実力のある医者、情熱のある医者、思いやりのある医者・・、私は何年も医者をやっていて、そういう尊敬すべき先生方が決して少なくないことにようやく気づきました。遅きに逸して、恥ずかしい限りですが、しかしうれしいです。だって一人じゃなくてみんながいるんですから。
 ホームページはこちら→半蔵門循環器クリニック
開院のお祝いには「体力、大事だよ」という意味をこめて、自転車をプレゼントしました。

・乳腺専門のクリニックは・・・日本にはまだ乳腺専門のクリニックが多くありません。大病院に行けば、マンモグラフィなどの設備があるのですが、検診などでは、そう気軽に行けるわけではありませんね。千葉県内の専門クリニックを少し紹介しておきましょう。
乳腺クリニック長瀬外科(院長:長瀬慈村)柏市柏4-4-17東ビル4F 0471(62)1167
長瀬先生は、乳がんに関して見識のある医師です。学会でも活躍しています。
ながの外科(院長:永野耕士)船橋市葛飾町2-402-3 1F 0474(32)0841
永野先生は、もと船橋中央病院の外科部長で、経験豊富でユニークな先生です。
ほりなかクリニック(院長:堀中悦夫)千葉市中央区東千葉2-7-7 043(253)6601
 堀中先生は、千葉大学で乳腺甲状腺を研究していました。医師会の乳がん検診委員です。
みしなクリニック(院長:三品佳也)木更津市大和1-4-9 0438(20)3835
 三品先生は、亀田総合病院で乳腺を担当していました。診断も手術もできる専門医です。

みんな私のよく知っている医師ですが、男性ばかりでなく女医も加わるといいですね。

・初めまして・・・・診療放射線技師の竹村華奈です。乳房のX線検査(マンモグラフィ)を主に行っております。マンモグラフィでは乳房を専用のプラスチック板で、はさんで(圧迫と言います)撮影します。なぜ圧迫をする必要があるのでしょうか・・・、理由として次のようなものがあります。乳房をうすくのばして広げることで、中の組織の重なりが減り、広い範囲の観察が可能になります。また、乳房の厚みを減らすことで、撮影時の被爆量を少なくできるのです。圧迫の際に、多少の痛みを感じますが、これには個人差があります。力を抜いてリラックスしていただくことで、痛みは、ある程度緩和できます。痛みの感じ方は人それぞれ違うもの、患者さん一人一人に会わせた撮影を心がけております。患者さんのご協力によって、検査が成り立っていることを忘れずに、皆さんの治療、また健康維持の一端を担えるよう努力していきたいと思います。  
4月からの新人さん、よろしくお願いします。それにしても、若いっていいことだなあ・・。(院長ぼやき)




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