診療所通信
        Clinic News Paper
No.45
2003/3/31

/                 川上診療所
 患者さんからのお便りをご紹介しましょう。『この2年間、中学校で心の教室の相談員をしてきました。3月15日はかかわった中学生の感動的な卒業式でした。病気をしなかったら、今日の私はないので「感謝する」のもおかしいですが、そんな気持ちです・・・。』山形在住の彼女は学校で「絆」というお便りを書いています。そのなかで中学生たちに、こうメッセージを送っています。『生きていく上で、良い時も悪い時もあるでしょう。どんな人にも悩みやつまづきは、出てくると思います。そして、ある意味で、人生は選択の連続と言えるかも知れません。どうしても苦しいときは、一人で悩まず、親しい人やまわりの誰かに話してみて下さい。話していく中で、自分の考えが整理され、きっと自分の進む道が見つかると思います』と。病いは人生と表裏一体。病気を越えようとしている人は、他の人にも優しい眼差しを向けることができるんですね。
出羽三山を頂く山形県庄内地方、自然は豊かで食べ物はうまい。そして、ひとはいい人たち、です。

・スポーツのコツは・・・気候も暖かくなってきて、身体を動かすには良い季節になりました。ボクは自転車と水泳が好きなのですが、そのコツを少し伝授(?)致しましょう。水泳といえばバタフライ。これは腰にチカラを入れても上がりません。ゆっくりうねる。水面に上がってすぐに腕を出してはだめ。顔が水中に入るころ、腕をもってくる感じです。バック、ブレスト、クロールは、とにかく手足を伸ばすこと。そして急がずゆっくりと泳ぐのがコツです。自転車は、背筋を伸ばして、ペダルを回す。こぐのではなくて、回します。重いギアを力一杯ふむと足が太くなってしまいます、軽くクルクル回すのがよいです。関節を痛めず、筋肉を伸ばすための運動なんですね。水泳は25m泳げたら、次は1000m。力を抜けばわりと簡単。自転車は10km走れたら、次は100km。これは簡単、でもないか。さて、いい加減な蘊蓄はこのくらいにして、一番のコツは、何と言っても運動の後の食べ過ぎや飲み過ぎに注意、と言うことではないでしょうか。
私もワカイとき水泳がんばっていたのですが、今は・・ご想像にお任せします。

・看護の講演に行ってきました・・・・・3月5日、私(阿部)は、宮内副院長先生といっしょに旭川厚生病院へ出張してきました。宮内先生のブレストサービス社への講演依頼があり、乳がんの化学療法について、医師の立場からは宮内先生が、そして看護師の立場からは私が講演をしました。旭川に着いたとき、気温がー5℃で雪が降っていました。私は北海道生まれですので、寒さも懐かしい・・のですが、宮内先生は、「人生で初めて体験する気温!」と言いつつ、「それほど寒くないね」との感想でした。夜7時からという遅い時間にもかかわらず、医師が10名、看護師25〜30名ほどの参加で、予定時間をオーバーして8時半くらいまで、講演と質疑応答が行われました。乳がんの化学療法は、どんどん進化しています。乳がん専門の医療スタッフとして、乳がん医療の発展に役立つ情報提供のために、講演会・研究会・勉強会に奔走しています。  
一晩だけですが、里帰りしてきちゃいました。阿部恭子(看護師)




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