診療所通信
        Clinic News Paper
No.44
2003/3/3

/                 川上診療所
 診療所のBGMは季節や時間帯によって、いろいろ変えているのですが、音楽の好みは、ひとそれぞれですね。以前、私はビートルズやクイーンが好きだと、ここに書きましたが、なぜか不思議そうな顔をされる方が少なくありませんでした。似合わないんでしょうかね。40年も前の子供だったころ、ピアノやギターと出会って、初めて手にしたレコードや、初めて弾けた曲、そういうモノは個人的な「心のいやし」として、今も大切にしています。「ジャッキー少年の友だちは巨大なドラゴン。桜の木の下で遊んだり、大海原を泳ぎ回ったりしたんだよ。ずっと一緒にいたいと思ったけど、少年は大人になって、もうドラゴンとは遊ばなくなった。どんなときでも強かったドラゴン・パフ。でも親友をなくし哀しくて、洞穴に閉じこもったきり出てこなくなっちゃった」。子供心にも胸に残る歌でしたね。さて大人になった今、私たちは子供たちに何を語り、何を伝えられるでしょうか。
先月号に書いた盟友・鈴木先生。彼とは実は音楽仲間でもあるのであります。

・マンモグラフィ検診の威力・・・・千葉県では、8年前から「マンモグラフィによる乳がん検診」が開始されています。千葉市の乳がん検診も、昨年からようやくマンモグラフィが行われるようになりました。その成果はどうでしょうか。千葉県対がん協会の最新の集計(平成13年度)を見てみましょう。10年前の乳がん発見率は0,07%だったのに対して、平成13年は0,13%に上昇しています。より正確に発見できるようになったということですね。資料をもっと細かく見てみますと、「触診」による発見率は0,09%であるのに対して、「マンモグラフィ」による発見率は0,23%です。つまり、触診は以前と比べてあまり向上していないが、マンモグラフィは3倍以上の効力があるということです。これからは、触診に代わって、マンモグラフィが乳がん検診の主力になっていくことでしょう。
超音波(エコー)検診も最近行われるようになりました。これも大いに期待できますね。

・がんの罹患率・・・・・女性のがんでは、乳がんが一番多く、年々増え続けています。

厚生労働省がん研究助成金による「地域がん登録」研究班報告(1997年)




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